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本『陽気な死体は、ぼくの知らない空を見ていた』 田中静人

『陽気な死体は、ぼくの知らない空を見ていた』 田中静人 宝島社文庫



「明日雨が降ったら、お父さんを殺す」

小学五年生の大地は幼馴染の少女・空からそう言われた。

翌日、雨は降り、空は予告通りに父を殺した。

さらに空の兄の悟も殺してしまう。

大地は空と共に、悟の死体を地中に埋めた。

その翌日、大地の前に悟が霊体となって現れた。

悟はなぜ自分が殺されたのか。

なぜ霊体の姿で現世に止まっているのか。

なにも分からないと言う。

それ以降、大地の周囲でさまざまな事件が起こるようになった。

空とも大地とも仲良しの少女・光の下着が水泳の授業中に盗まれる。

チャボが猫に襲われる……。

そして光と空の歪な関係が明かされる……。

さまざまな事件の真相は?

彼らの過去に何があったのか?

『このミステリーがすごい! 』大賞・幻の応募作品が“超隠し玉”として、まさかの刊行!

つづきはネタバレ注意








小学五年生の夏、空は父と兄を殺した。

死者と会話できる大地の前に空の兄の霊が現れる。

それ以降、空と大地の周りで事件が起こり、親友との関係にも変化が見える。

ダークでインモラルな作品。『このミステリーがすごい!』大賞・超隠し玉

うーん、読後感最悪なイヤミスといえばいいのかな。

そういうのが大丈夫な人はいいけど、無理な人にはオススメできない。

事件の詳細があまり描かれず、後から情報が出てくるストーリー展開なので推理しづらい。

ただ、冒頭から推測はできる

「なぜ少女は父と兄を殺したのか」は、なんとなく想像通りの真相だった。

あと選考委員の評価を見たら「既存作品に似たようなものがあるからオリジナリティに欠ける」という意見には全くもって同意。

自分が知っているだけでも東野圭吾や乙一の作品に似ているからそういう話かなぁと思ったらまあその通りだったので。

もちろん作者ご本人は盗作したつもりはないと思う。

次回作に期待?

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