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昔話『おしえて! SFちゃん』 3

前回のあらすじ

きょうの罰ゲーム

私「ゆりゆららららゆるゆり ゆりゆららららゆるゆり ゆりゆららららゆるゆり 大事件」(低音ボイス)

SF「音程は合ってるwwwなんでwwww」

原作未読。

アニメ未視聴。

ただし、安元大事件は知っている。









私「疲れた……後半ボロボロだったし……」

SF「それでも精密採点で76点じゃないですか」

一度も歌ったことがないとはいえ、反応に困る微妙な点数ですね。

私は、頼んでおいたウーロン茶を飲んで一息つきました。

SF「というか先輩。わたしがあいつと別れたのずっと前っすよ」

私「そうだよね。ごめん」

意図せず彼女の古傷をえぐってしまいました。

申し訳ない気持ちでいっぱいです。

SF「そういえば先輩は、あいつのこと知ってましたっけ」

私「大学内で一度会ったよね」

SF「ああ、そうでしたね……」

そう言って後輩はため息をつきました。

どうやら思い出したくない出来事のようです。

あれは私が大学4年目で卒業論文の製作に追われていた時期のことだったと思います。

後輩が元彼氏といるところを見かけてあいさつしました。

その時、なぜか睨まれました。

私「なんというか『俺の女に手を出すなー』と本気で言いそうな感じの人だったよね」

SF「認めたくないけど、確かにそんな奴でしたね」

私の偏見を伝えたのですが、独占欲が強く、束縛しがちな彼氏だったようです。

SF「だんだん受け入れられなくて3ヶ月しか付き合っていません」

私「3ヶ月も付き合えば十分じゃない? 大丈夫。元取れてるよ」

SF「先輩の思考ってたまにおかしいですよね。どういう思考回路してんすか」

私「えぇ……」

しかし、言われてみればそうですよね。

何ですか、元を取るって……。

どうにも私は人を慰めるという行為が下手くそなようです。

良好な人間関係、築けていますか?

SF「ま、別れた原因は私にあるんですけどねー」

私「ふーん」

何でしょう。

少し気になりますが、突っ込んで聞いてはいけないような気もします。

別れた原因が浮気だとしたら反応に困ります。





















SF「初めて彼氏の部屋に遊び行った時、コンドームを風船みたいに膨らませて遊んでいたらつい……」

私「おい」

私の予想をはるかに下回るひどい理由でした。

ほんの少しだけ元彼氏に同情しました。

SF「仕方なかったんです! 好奇心が勝ってしまったんです!」

私「え、なに、全部使っちゃったの?」

SF「はい……」

好奇心が殺すのは猫だけではないようです。

私「元彼氏、怒ったんじゃない?」

SF「怒ってましたねー。めちゃくちゃキレていました」

私「いくら性的な物が嫌いだとしても……」

そこまでしてセックスしたくなかったのか、という言葉は呑み込みました。

他人にとっては「快楽の道具」「子作りの行為」だとしても、後輩にとっては「性的なもの」です。

彼女にとっては、嫌悪の対象でしかありません。

避妊具を使えなくしてでもセックスしたくなかったのでしょう。

普段から明るく振る舞って下ネタを連発しているくせに、やはり生々しい性的な物には抵抗があるようです。

人のトラウマは厄介ですね。

SF「一度ヤってしまえばイケルと思ったんすけどねー。やっぱダメでした」

私「無理にしなくてもいいんじゃない?」

SF「それは、一生処女でいろってことですか?」

私「いや、そういう意味では」

SF「さすがにどこかで貫通させて風通し良くしておきたいっすね。高齢で未貫通は病気のリスクが……」

私「よし、やめよう。この話題はもうやめよう」

なんですか、風通しの良さって。

人間の体って穴を開ければ風通しを良くなる構造なのですか?

それなら私も左胸辺りにナイフで大きな穴を開けたいのですが、よろしいですか?

どなたか手伝っていただけますか。

あまりの生々しさに私もツッコミを入れられる余裕がありません。

カラオケルームの一室に重い空気が流れます。

そもそも私に話すようなことではないと思います。

そういうのはネットの匿名掲示板に書き込んでください。

私に話して相談することがあるとしたら……。

私「それで、今日は何の相談があるの?」

SF「バレてました?」

私「うん」

わざわざ恋人を使ってまで私一人を呼び出したのですから。

私にしか言えないような相談をするためと考えるのが普通でしょう。

後輩と初めて会った時から何度も相談に乗ってきましたから。

最近は就職相談なんかも受けていましたが、おそらく今回はそういった話ではないと思います。

もっと生々しい話な気がします。
















SF「先輩。わたし、春を売るかもしれません」

私「………………」

あれ?

今回は、生々しい就職相談ですか?


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