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漫画『リトル・マエストラ』 原作:サーフ・坂口 漫画:大谷紀子

漫画『リトル・マエストラ』 原作:サーフ・坂口(映画【リトル・マエストラより】) 漫画:大谷紀子 集英社



部活を追い出された少女指揮者・美咲と、型破りなオーケストラが奏でるハーモニー。

オーケストラといえば煌びやかなライトに照らされたステージ。

一糸乱れぬ演奏をする音楽家たち。

美しく輝く楽器達。

そしてその華麗な演奏を導く指揮者――。

人々はその音楽を紡ぎ出す至高の存在である彼らを

男性を『マエストロ』

女性を『マエストラ』と呼んだ。

石川県志賀町・福浦。

高校二年生、吉川美咲の冬休みに届いた一通の手紙。

「私たちのオケにはあなたが必要なのです」

全てはそこから始まった。

手紙を送った女性は、美咲のことを“天才少女指揮者”と思っていたが、彼女はただの女子高生だった。

しかし、悲しむその人のことを思い、嘘をついて指揮者としてこの町で過ごすことに。

なんてことない田舎の漁師町を訪れた彼女を待っていたのは、年代も格好も職業もバラバラの風変わりなオケだった。

彼らが弾いてくれた曲はエルガーの『威風堂々』

彼らにとって特別な思い入れのある曲だった。

しかし、その演奏はとても聴けたものではなかった。

美咲は、なんとか傷つけないように言葉を選びながら指揮をしていく。

メンバーと仲良くなった矢先、ウソがバレてしまい……。


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