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本『マスゲーム』 ひらたひろと

本『マスゲーム』 ひらたひろと 講談社(講談社Birth)



日本の刑法が改正され、更正を目的とした刑罰が廃止になった。

これからは軽犯罪なら罰金、凶悪犯罪なら死刑というシンプルなお仕置きになった。

今ある刑務所は閉鎖され、改装後は老人福祉施設にされるという。

しかし、現在服役中の受刑者たちはどうするのかという問題が出てくる。

刑期を満了するまで閉鎖を延期するのか。

それとも、刑期に関係なく全員死刑にしてしまうのか。

少年刑務所の受刑者であるマコトとジュンは、死刑判決を受ける被告人のような気分で待っていた。

脱獄を計画したり脳を停止させたりしていると、臨時集会の召集があった。

臨時集会で刑務所長は、受刑者に特別な試験が出され、それに合格した者は釈放が約束されると言った。

だが、不合格者には極刑が下る。

受刑者たちは、バスに乗せられてテーマパークの跡地のようなところへ連れてこられた。

彼らを待っていたのは、「協調性を問う」奇想天外なサバイバルゲームだった。

自虐的で神経質なマコトと能天気なジュンの二人は、試験に合格することができるのか。

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