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少しイカレてるくらいがちょうどいい
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本『盤上の向日葵』 柚月裕子 中央公論新社

 

埼玉県天木山山中で発見された白骨死体。

遺留品である初代菊水月作の名駒を頼りに、叩き上げの刑事・石破、かつてプロ棋士を志していた新米刑事・佐野のコンビが捜査を開始した。

それから四か月、二人は厳冬の山形県天童市に降り立つ。

向かう先は、将棋界のみならず、日本中から注目を浴びる竜昇戦の会場だ。

世紀の対局の先に待っていた、壮絶な結末とはー!?

つづきはネタバレ注意





山で発見された白骨死体と将棋の駒。

ベテラン刑事と元奨励会員の若手刑事が事件を探る現在。

あるプロ棋士の苦しい家庭環境ながら優しい先生と出会えた幼少期や後の人生を左右することになる真剣師と出会う青年期の過去。

二つの視点から事件の真相が明らかになっていく。

悪くはないけれど、いろいろと物足りなさを感じる。

ミステリとしては先がわかってしまうので人間ドラマとして読んだ方が良さそう。

元奨励会員の刑事という設定は、読者に将棋や棋界の専門用語をわかりやすく解説するためだと思う。

ただ、その設定がそこまで活かされているとは思えない。

将棋好きな刑事くらいで良かったのではないかと思ってしまう。

せっかく元奨励会員という設定ならもう少し彼のことを掘り下げてほしかった。

しかし、メインテーマではないので難しいか。

作者さんにとっては、夢破れて棋士になれなかった凡才の刑事と棋士になることを諦めて別の道へ進んだ後に棋士になる夢を実現した天才の対比を描くための設定だったのかな。

ぶっきらぼうで老獪なベテランと青臭い若手のコンビは刑事もので定番なのでアリだと思う。

題名にも使われている『向日葵』の扱いも気になる。

ゴッホの絵画や死んだ母親が好きだった花と絡めてあり、物語本編やキャラクターの設定にも使われているけれど、後半に出てくるので印象が弱い。

実は「いかれた血筋」というエグイ設定を入れてくるけれど、これもまた終盤に明かされるので唐突感が否めない。

才能と狂気あわせ持ったゆえに苦しんだゴッホと同じような境遇で苦しんだ天才を描きたかったのだろうけれど。

最後の駅のシーンについては、彼の行為はおそらく失敗すると思う。

駅のホームに入ってくる新幹線はスピードが遅くなっているから、ケガ程度で済んでしまうかと。

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