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少しイカレてるくらいがちょうどいい
前回のあらすじ

くるくるっと回る星の数

ひゅるりと流れてく流れ星

今は起こさないでね

彼方で夜寝坊してるの









女子十二楽坊が四十八楽坊になって帰ってくるのではという噂が流れている頃、私は思いました。

私(ホイコーローが食べたい……エビチリでも可)

友人がゲームセンターにアルバイト代を全てつぎ込んで絶望していた頃、私は思いました。

私(ワニワニパニックやりたい……エアホッケーでも可)

健全な男子中学生が湯上がり乙女の濡れた髪を妄想している頃、私は思いました。

私(イカレた乙女はどこに……イカレた乙女だけは譲れない)

私はイカレた女の子が好きなのです。

年齢や容姿は関係ないのです。

イカレているという要素があれば惚れる要素になり得るのです。

そういう意味できーちゃんは私にとって理想の女の子です。

可愛くて、小柄で、優しくて、イカレている女の子です。

しかし、お付き合いすることはできません。

きーちゃんは、私の友人とお付き合いしているからです。

大学で知り合って付き合い始めたというのに、すでに長年連れ添った夫婦のような雰囲気を出しています。

リア充爆発しろよ(・Д・ )チクショウ

リア充は爆発してこそ価値があると思います。

そんなきーちゃんには妹がいます。

きーちゃんと同じくらい可愛らしい女の子です。

私は偽妹ちゃんと呼んでいます。

可愛くて、小柄で、柔らかくて、イカレていない女の子です。

でも、ちょっとはイカレているかもしれません。

SF「妹はダメっすか?」

私「非実在青少年保護育成条例にひっかかるから……」

SF「先輩はどこの次元で生きているんですか?」

私「1.5次元?」

SF「意味不明です」

私「3次元は3D酔いするから苦手なんだよね」

特に任天堂64のゴールデンアイは辛いです。

おもしろいですけどね。

ミッションでナターリアを誤射したことが何度もありましたね。

SF「なおさら意味不明です」

私「四次元ポケットは便利だよね。ドラえもん最高!」

何を隠そう私はドラえもんが好きです。

大好きです(・∀・*)~♪

地元の図書館で漫画を借りて読みました。

ドラえもんが声替わりをするまで毎週テレビアニメを視聴していました。

え? 中の人なんていませんよ?

劇場版も同時上映のスピンオフ作品も初代から全て見ました。

「帰ってきたドラえもん」や「おばあちゃんの思い出」は、全世界の人が涙しますよね(;∀;)

SF「あん♪ あん♪ あん♪」

やめてください。

前かがみになって胸を強調する体勢で喘ぎ声を出さないでください。

日本の女子高生はバケモノか!?

ちなみにこのお話は、デジモンもポケモンもドラえもんも関係ありません。

ついでに言えばアンパンマンも関係ありません。

やなせ先生も大好きです。

私「何にせよ、偽妹ちゃんとは付き合えないかなぁ」

この国で女子○生と親密な関係になってしまうと、おまわりさんのお世話になりかねません。

SF「法律なんてぶっ飛ばせ」

私「だから無理だよ」

法律や警察といった対外的な理由だけでなく、矮小かつ対内的な問題があるのです。

これは偽妹ちゃんが悪いわけではありません。

私が悪いのです。

私がいけないのです。

死人にすがって、過去をひきずって、勝手に自分を追いつめている私がいけないのです。

気にしなければいい、忘れればいい、私に責任なんてない、そう思えばいいだけなんです。

けれど、そんな簡単なことが私にはできません。

なぜか。

弱いからです。

助けてヒーロー、と叫んでも助けてくれません。

3分だけヒーローになることができても意味がありません。

人間の一生は3分では終わらないのですから。

そもそも3分で解決できる程度の悩みならとっくの昔に解決できています。

私「どうしてわざわざ呼び出したの?」

SF「別に深い理由はないっすよ」

後輩は本当に何でもないという風に装っています。

そんな風には全く見えないのですけどね。

私「何か理由があるんでしょ?」

SF「何もないっすよ」

私「無理に話さなくてもいいけど、話さないなら戻ってもいい?」

SF「ダメです」

色々と面倒なので私は後輩を連れ出して散歩することにしました。

そして――。


















私「迷った……」

SF「先輩はバカすか? アホすか? 変態ですか? どうしてロリコンじゃないんですか? どうして女子高生に好意持たれてんのにokしないんですか?」

道に迷っただけでこの言われ様です。

日頃の行いの悪さがこのような事態を招いたのでしょうか。

そうだとしたら私には弁解の余地がありません。

私「私は年上好きだから。特に40オーバーのおばさん好き」

SF「ダウト」

私「ひぎぃ」

SF「私の友達を……悲しませないでくださいよ……」

後輩は悲しそうな声で話し始めます。

彼女は住宅街の真ん中でだらだらと語ってくれました。

その頃は、コタツが愛しい恋しい冬でした。

とてもとても寒い季節でした。

それでも私は寒さを我慢して彼女の話に耳を傾けました。

偽妹ちゃんと後輩が出会ったのは、小学生から中学生になる頃でした。

その頃の後輩は、荒みに荒んでいたそうです。

母親は彼女が生まれてすぐに離婚し、ずっと二人で生活していました。

その母親が風俗嬢として生活費を稼いでいたということ、そのうえ客と再婚するということを告白したそうです。

小さな子どもが聞いて受けとめられる事実としては、とても大きすぎますし、とても重すぎます。

SF「金のため、娘のため、生活のため、生きるため……どんな美辞麗句や大義名分を並べてもやっていることは売春なんすよ」

私「……」

SF「名前も職業も素性も知らない男たちに、次から次へと犯されるんすよ……」

私「……」

SF「そりゃ普通の仕事よりは給料がいいっすよ。病気や妊娠という高いリスクを背負ってるんだから当然です」

私「……」

SF「それでも……親が売春婦や娼婦やってるなんて知りたくなかった……」

私「……」

SF「自分の親がそんなことしてるって考えられます?」

私「……」

SF「そのうえ客と再婚するなんて……」

私は、後輩の母親が風俗嬢という職業を選択したことに対して良いとも悪いとも正しいとも間違っているとも言いません。

言えません。

言う資格がありません。

けれど、一つだけ尋ねたいです。



















どうして小学生の娘にその事実を伝えたのですか、と。


















その事実を受けとめられなかった後輩は、荒みに荒みました。

そのせいで男性嫌いになり、性的な物に嫌悪するようになったそうです。

そんな時に出会ったのが偽妹ちゃんだそうです。

SF「偽妹はどんな奴にも優しいんです。少し純粋すぎるくらい優しいんです」

私「うん、そうだね」

おそらく風俗嬢という職業があることも知らないでしょう。

コンドームの存在は……さすがに知っているでしょう。

SF「おかしいかもしれないけど、あの子は私の恩人なんです……」

私「うん……」

SF「だから……」














SF「だから、あの子を抱いてください!」





















私「うん。いろいろヒドイ」

SF「だーかーらー、先輩があの子と付き合えないのは分かりました。だったら抱けばいいじゃないすか」

シリアス展開とは何だったのでしょうか。

どうしてこうなってしまったのでしょう。

冬の、住宅街で、女子高生と、キャッキャウフフなエロトークですよ。

渋谷の、ドウゲン坂で、女子高生と、おべんとパックンチョもありました。

事実は小説より奇なりと言います。

狂人の日常は童貞の妄想よりイカレています。

SF「恋愛は愛がなければできません。でも、セックスは愛がなくてもできますよ」

私「後輩が言うと妙に重く感じるよ……」

SF「売春婦の娘ですからね(・∀・)ニヨニヨ」

私(笑えない……)

後輩の顔が見られず、目を背けました。

それでも彼女は明るい声で聞いてきます。

SF「先輩は恋人がいるから付き合わないわけじゃないんすよね?」

私「恋人はいないよ」

少しの間が空きました。

SF「あの使いかけのコンドームを誰に使ったかは聞きません」

私「……」

SF「でも、恋人がいないならそれを使う相手が偽妹でもいいんじゃないすか?」

私「ダメだよ……それも法律でアウトだから……」

SF「…………帰りましょうか。ここは寒いです」

後輩はスタスタとゆっくり歩き始めました。

私も少し遅れて歩き始めます。

私「ホットコーヒーが飲みたい……」

SF「私はホットココアが飲みたいっす」

私「いいね」

SF「ホットミルクティでも可」

私「レモンティでも可」

SF「コンビニ行きましょうよ、コンビニ」

私「コンビニよりスーパー探そう」

SF「えー。コンビニの方が近いっすよ」

私「私はコンビニよりスーパーを利用する庶民派なんだよ」

SF「それよりラブホテル行きましょうか」

私「住宅街のど真ん中にラブホなんてあるか」

冬は、まだまだ続くようです。

おわり。


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