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昔話『ネコ耳メイドとSF執事、そして安楽死探偵』8

前回のあらすじ

きょうの偽妹ちゃんの言葉

「にゃ、にゃにゃめにゃにゃじゅうにゃにゃどのにゃらびでにゃくにゃくいにゃにゃくにゃにゃはんにゃにゃだいにゃんにゃくにゃらべてにゃがにゃがめ…………ってにゃんですかこれ?」

にゃんですか?

「あっ……」

かわいいー!!

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偽妹ちゃんは、かわいいメイドからかわいい猫耳メイドに進化しました。

ポニーテールとセーラー服の組み合わせもいいですが、猫耳とメイド服の組み合わせも悪くないと思います。

き「かわいいねー♪」

友「ああ……」

緊張していた友くんがようやく口を開きました。

しかし、すぐに目をそらしてしまいました。

私はニヤニヤと笑みを浮かべます。

SF「何笑ってんすか、先輩」

私「いや別に」

SF「正直きめぇっすwww」

私「……」

一瞬にして微笑が苦笑に変わります。

私は内に秘めた怒りを解放したいと思いましたが、なんとか秘めたままにしておきました。

私「そういえば、どうして後輩は執事服を着ているの?」

気まずい雰囲気を変えたいのなら、まずは話題を変えてしまいましょう。

偽妹ちゃんの容姿を妄想していた皆さんはお忘れかもしれませんが、後輩はSFちゃんという別の名前を持っています。

その名に恥じぬ「すごく・ふかふか」な胸を所有しているということです。

しかし彼女は宝の持ち腐れと言わんばかりの愚行をおかしています。

文化遺産や重要建造物を汚したり壊したりする行為と同等の愚行と言うべきです。

なぜなら彼女は、窮屈な執事服でふかふかを殺してしまっているからです。

このままでは全国のふかふか好きが暴動を起こしかねませんよ。

SF「苦手なんすよ」

後輩は笑いながら言いました。

少し寂しそうな表情をしているように見えましたが、気のせいだと思います。

私はクッキーを一口かじって言いました。

私「へぇ、もったいない」

SF「何がですか?」

今度は少し怒ったような表情を見せます。

私「いや、綺麗なのにもったいないなーと思って」

SF「は? はぁ!?」

私「え?」

何かおかしなことを言ってしまったでしょうか。

私は自分の発言が間違っていないことを証明するために同意を求めます。

こういう時、後輩と長い付き合いのあるきーちゃんや偽妹ちゃんに同意を求めてはいけません。

私「後輩って可愛いよね、友?」

友「えっ、あっ、うん……いやっ! あっ!」

物語になかなか絡んでこないから話を振ってやったのに何をやっているのでしょう。

あなたは、電車内で痴漢に遭っているふりをするのが好きな変態野郎ですか?

まあそれは、きーちゃんが友くんの膝に手を置いていることが関係しているのでしょう。

どうやら友へのパスは、きーちゃんによって遮られてしまったようです。

やはりさすがですよね、なでしこJAPANは。

オフサイドの意味やミッドフィルダーの位置も知らない私でもそれだけは分かります。

き「すーくんは自分の発言にもっと責任を持つべきだと思うよー♪」

きーちゃんは友くんの膝に手を置いた状態で忠告してくれました。

彼女の愛らしい笑顔を眺めながらコーヒーを飲みました。

私「責任を取ることは大事だよねー」

妹「……」

偽妹ちゃんは何やら訴えようとしていましたが、その口が開くことはありませんでした。

沈黙は金という言葉の意味を理解しようとしている最中だと思います。

そっとしておいてあげましょう。

SF「先輩はアレすか」

後輩は言葉に詰まりながら何か言おうとしています。

しかしアレでは何か分かりません。

アレと言われましても、健全なものから卑猥なものまで色々なものが候補に挙がってしまいますよ

私の頭の中にはアレが第一候補に挙がっていますが、ドがつく変な態の皆さんの頭の中では何ですか?

SF「エロゲでいうハーレムエンドが好きなタイプっすか?」

私「エロゲはやったことないけど、甘酸っぱい純愛ものが好きです♪」

SF「真顔で返さないでくださいよ……」

てっきりまた「きめぇwww」とか「その顔で純愛とかマジ勘弁www」と言われると思っていました。

が、違いましたね。

もし私がエロゲをやるとしたら、イカレた女の子を一途に愛し続けるシナリオが良いです。

需要あるかな。

なさそうですね。

この記事を読んでくださった方の中にゲームクリエイターの方がいらっしゃいますように、と。

飛行機の中でお医者様を見つける確率と比べるとどうなのでしょうね。

誰かのせいで気まずい雰囲気になってしまった私たちのテーブルです。

一体どうしてしまったというのでしょうか。

みなさん、沈黙は金とは何ぞやということから始めて悟りの境地に達する気ですか?

それなら私は、雄弁は銀とは何ぞやということから始めてイカレた女の子が集まる桃源郷を見つけ出してやりますよ!















私「コーヒーうめー」

き「……」

友「……」

妹「……」

SF「……」



















うぉい!!

もはや悟りの境地を目指し始めた彼らには、私の言葉に耳を貸す余裕などないようです。

いけません。

これはいけませんよ。

人間どんな時でも余裕がなければいけません。

そんなことでは悟りの境地に達することはおろか、気まずい雰囲気を打開することもできません。

まあ、今は余裕を持つことよりも責任を取ることの方が大事な気がしますけどね。

何かないか、何もないか、何もかもないか、といった意味不明な思考を繰り広げていると、後輩が小声で話しかけてきました。

SF「先輩、先輩」

私「なに、後輩?」

SF「もう一つオプションメニューがあるんですけど」

私は大きなため息をつきました。

私「お前は何も分かってないな」

私は100円を払ってオプションサービスを受けました。

その結果、偽妹ちゃんがメイドから猫耳メイドに進化しました。

つまりメイド服を着た偽妹ちゃんだけで萌えられるのに、猫耳をプラスしてさらに萌えられるものにしました。

しかしこれ以上何かを足してもプラスにはなりません。

むしろマイナスの効果しか生まないでしょう。

なぜなら萌えというのは単純なたし算ではないからです。

今までの流れをぶった切って気持ち悪いことを言い始めたなーこいつ、という皆さんの気持ちは痛いほど分かります。

しかし、マゾヒストではない私にとって痛みは快感でも何でもありません。

ただの痛みでしかないのです。

だからどうかそのイタイ人を見る視線を抑えてください。

そもそも私は萌えを語ることができるほど萌えについて知識を持っていません。

先ほどのたし算ではないという例えは、常に萌えについて考えた古い友人の言葉です。

うわぁ自分の発言なのに責任を他人に押しつけやがったようわぁ、という皆さんの思いは思い過ごしです。

常にイカレた女の子のことを考えている私が、萌えについて考える暇があるわけないでしょう。

納得していただけましたか?

まあ面倒くさいので色々省きますが、すでに猫耳メイドという完成された萌えにこれ以上何かを足しても無駄ということです。

私「まあメガネくらいなら足しても問題なさそうだけどな」

SF「ふっ。私もなめられたものですね」

私「え?」

SF「私がその程度の発想しかできない凡人と思っているのですか!?」

私「なん……だと……!?」

後輩の自信に満ち溢れた表情と言葉に圧倒されてしまいました。

そしてとうとう私は100円玉を渡してしまいました。

SF「毎度ありがとうございます」

後輩の不敵な笑みに、私は期待せざるをえませんでした。

そして今後の展開に、皆さんは期待せざるをえません……よね?

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