120%CRAAZY

私は秋が好きです。大好きです。

秋は大好きな人がいなくなった季節です。

秋は大嫌いな人がいなくなった季節です。

秋は私が死のうとした季節です。

秋は私が殺してもらおうとした季節です。

秋は私にとって死がまとわりつく季節です。

私の心には中途半端な自殺願望がまとわりついています。

私（死にたい♪）

そして今日も弱音を吐きまくっている私なのです。

でも知ってますか？

実際に自殺する人間は何も言わずに死んでいくらしいですよ。

だから何も言わずに死んだ人間が本物の自殺志願者です。

「死にたい死にたい」と言っている奴は自殺志願者を名乗ってはいけません！

そうなると、私も自殺志願者を名乗ってはダメですね。

じゃあ「死にぞこないの死にたがり」でお願いします。

しかし、本当に死んだ人間は何も言わずに死んだのでしょうか。

まあ、死んでしまった後では分かりませんからね(・∀・)ﾈｰ

「死人に口なし」とは、まさにこのことですね。

一人寂しくつまらないことを考えていると、虚しくなってきます。

今にも泣きだしそうな気持ちになっていたら電話がかかってきました。

ピンポロパンポン♪

ピンポロパンポン♪

ピンポロパンポン♪

今にも頭が吹き飛びそうなメロディが携帯電話から流れ始めました。

「恋人と上司からの電話は３コール以内！」をモットーにしている私はすぐに出ました。
















まあ、恋人いませんけどね（´・ω・｀）

さらに虚しい気分に陥りながら電話口の相手の声に耳を傾けます。

き「やっほー。すーくん」

私「こんばんは。きーちゃん」

き「すーくん。明日はお暇？」

私「ヒマだよ」

まさかデートのお誘いでしょうか。

もしかして浮気ですか？

きーちゃんすーくんとバカップルのように呼び合う私達ですが、恋人同士ではありません。

きーちゃんには友くんという彼氏がいます。

私には恋人がいません。

さらに虚しくなってしまいました（´；ω；｀）

もし私が悲しみの感情を持ったら死ぬという契約をしていたら即死していましたよ。

もしくは巫女服美少女に弓矢でズドンですよ。

一度でいいから境界線上でイカレた女の子とホラホラしたいです。

ええ、一度でいいです。

二回目以降は飽きると思いますから。

き「すーくーん。聞いてますかー？」

私「はーい。聞いてますよー」

一人で勝手にホラホラしそうになっていた私をきーちゃんが止めてくれました。

きーちゃんはきっと良いお嫁さんになると思います(´∀｀*)

もし他の人と浮気しそうになったら包丁を持って笑顔で止めてくれることでしょう。

き「お家に遊びに来ない？」

私「え……」

き「正確にはねー、お家の近くの高校で文化祭があるんだー」

私「へ、へぇ。そうなんだ」

き「ねぇ、いっしょに行こ？」

私「……」

きーちゃんの甘い囁きが耳元で響きます。

ええ、できることならいっしょに行きたいですよ。

しかし、罠だと認識して突っ込む馬鹿な動物はいません。

これはきーちゃんの仕掛けた罠です。

彼女は正真正銘純真無垢清純天然美少女です。

もう一度言いましょう。

彼女は正真正銘純真無垢清純天然美少女です。

別に大事なことだから二回言ったわけではないです。

単純に皆さんの目を疲れさせるのが目的です(・∀・)

私は残念な気持ちを前面に押し出してお断りすることにしました。

私「きーちゃん。残念だけど……」

き「猫耳ロボットもいるよ」
















私「にゃんと！？」













猫耳ロボット……。

日本のロボット工学の技術レベルは、もうそこまで到達していたのですか。

まっこと見事に技術発展しておりますなー、と称賛したくなりました。

き「猫耳ロボット見たくない？」

私「見たい！」

き「じゃあ決まりね☆」

それから待ち合わせの時間と場所を決めて電話を切りました。

罠と分かっていても突っ込む馬鹿な生き物がここにいます。

しかし私にはそんなことどうでもよかったです(・∀・)ｷﾆｼﾅｲ♪

興奮冷めやらぬという単語の意味を噛みしめていました。

噛みしめるだけでは飽き足らず、全身を使って表現したい気分になりました。

私は遠足前の小学生の気分に陥りながら布団に入りました。

ちなみにバナナはおやつではなく果物に分類されると思っています。

それから布団の中に入って思います。

私（あー早く死にたい♪）

どうも私の思考と行動は噛み合わないようです。

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