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昔話『私たちは世界を救うことができない』5

前回のあらすじ

誰かが来る。

誰かが。



友人と私がいるところに一人の男性が歩いてきます。

見た目は若いですし、同じ大学の学生でしょうか。

しかし社会人に見えなくもありません。

男「こんにちは」

私「初めまして」

近くで見ても若いですが、私や友人よりも年上だと思います。

男は友人の方を向いてそちらにもあいさつしました。

友「男さん。いつもすみませんね」

男「いいよいいよ。新しい仲間が増えるのは嬉しいからね」

私(仲間……?)

友「じゃあ飯食いに行きましょう、メシ」

男「オッケ。じゃあ車に乗ってよ」

私は友人と男に連れられて駐車場に向かいました。

そこに停められていた男の車に乗り、行き先も知らされぬまま、夕飯を食べに行きました。


先「みりんちゃん」

私「何ですか」

先「みりんちゃんの家では知らない人についていっちゃいけないって教えられなかった?」

私「お言葉ですがお姉さま。それはいけませんよ」

先「え?」

私「最近は顔見知りの人について行って誘拐や殺人という事件が起きていますからね」

先「……」

私「だから知らない人でも知っている人でもついて行ったらいけないんです」

先「あのね……みりんちゃん」

私「ごめんなさい。屁理屈です」


男の車に乗っている間、私は色々な質問を受けました。

大学のこと、趣味のこと、悩み、好きな食べ物のこと、今の日本について、など色々でした。

私「これからどこへ行くんですか?」

私は車を運転する男に質問しました。

友「池袋の近くかな」

友人が男の代わりに答えてくれました。

私「そう」

無駄な質問だったかもしれません。

別に何が食べたいとかどこで食べたいとか誰といっしょに食べたいとか、私の希望は特にありませんでしたから。

タダ飯が食べられるならどこにでも行きます。


先「知らない人の車には乗らない。これ、お姉ちゃんとの約束ね」

私「はい、お姉さま」

先「ご飯が食べたかったら私の家に来なさい」

私「いいんですか?」

先「私はみりんちゃんにとって優しくて綺麗なお姉ちゃんだから♪」

私「わーい優しくて綺麗なお姉ちゃんがいて嬉しいなー」

先「次に棒読みで何か言ったらピーするからね☆」

私「イエスマム!!」

そして男が運転する車は池袋に近い町にやってきました。

適当な駐車場に車を止めてから私達はテキトーな店を探します。

十分ほど歩いた後、結局私達はファミレスを選択しました。

私にとってファミレスは思い出の場所です。

ここでは書くのが面倒なので省きます。

詳しく知りたい方は他の昔話を読んでみてください。

それから三人がそれぞれ好きなものを注文し、料理がくるまで雑談します。

男「××××くんだっけ?」

私「はい」

男「よろしくね」

私「よろしくお願いします」

口ではこんなことを言っていますが、頭では少しもよろしくなんて思っていませんでした。

目の前にいる男からは――嫌なオーラが出まくっているのです。

読んでて良かった『HUNTER×HUNTER』とはこのことですね。











まあ嘘ですけどね。

私(早くこないかなぁ……ハンバーグセットのライス大盛り♪)

ちなみにファミリーレストランはGから始まるあそこです。

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