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本『生まれる森』 島本理生

『生まれる森』 島本理生 講談社

休日を利用して小田急線・経堂駅に行ってみませんか?



あれは大学が休みに入る少し前のことだった。

五分遅れで試験の時間に間に合わず、中庭でコーヒーを飲んでいた「わたし」。

そこに同じ学科の加世ちゃんがやってきた。

夏休みは九月の初めまで京都の実家に帰っているという彼女。

冗談半分で貸してほしいと頼んだら、あっという間に了承してくれた。

加世ちゃんのアパートは小田急線の経堂駅から歩いて十五分の場所にある。

わたしは泣かないと決めていたのに、気を抜いた後には果てしなく涙があふれ出した。

気が済むまで泣こうと思って腹筋に力を入れたら、今度はちっとも涙は流れなくなった。

心の穴はなかなか埋められない。

そんなある日、高校時代の友達のキクちゃんからキャンプの誘いがあった。

キクちゃん、彼女の父、彼女の兄弟と触れあいながらわたしの心は次第に癒されていく。

恋に悩み迷う少女時代の終わりを瑞々しい感性で描く。

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