120%CRAAZY

前回のあらすじ

「金出せよ」

「拾えよ」

「……」

「……」

お金を粗末に扱ってはいけませんよ？

と、自分の命を粗末に扱っている私が言ってみます。

無言で見つめ合う私と女性。

見つめ合うというよりは睨み合いと言った方が正しいです。

私「……」

女「……」

怖いです……。

チョーコワイデス……。

目を合わせるのも怖いです。

しかし、やってしまったものは仕方ありません。

人として責任ある行動を取らなければいけません。

それは――。














私（金を拾い始めたら携帯電話のムービー機能で撮影しよう～♪）
















もちろん怖いですよ。

怖くて仕方ないですよ。

しかしそれ以上にこの人がどんな反応をするのか楽しみで仕方ありません(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ

そう思っていたら、古谷実の漫画に出てきそうな女性からアクションがありました。



















女「お金を粗末にするなー！！」

















怒号とともに渾身の右ストレートを放ちます。

その頃の私は空手を習っていたから簡単に避けられました。

しかし……。














ドカッ！









右ストレートを放った後、彼女は時間差攻撃で鋭いローキックを繰り出していたのです。

残念ながら私が習っていた空手ではローキックを習いませんでした。

私「イッテ。何すんだよてめぇ」

女「それはこっちの台詞なんだけど。お金を粗末にするなバカ！」

初対面の人にいきなりバカ呼ばわりされました(´Д｀；)

私「あんたがカツアゲしようとするからだろ」

女「は？　お金ないから貸してって言っただけじゃん」

私「カツアゲですね。わかります」

女「ふざけんな！　本当にお金ないから貸してほしかったの！」

私「どうやって返すんだよ」

女「そりゃ口座番号聞き出して、そこに振り込めばいいでしょ」

私「どう見ても振り込め詐欺です。本当にありがとうございました」

女「うるさいなー。早く金貸してよ」















私「地べたに這いつくばって拾えよ(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ」
















再びドSな私の一面を見せてしまいました。















女「ふっざけんな！　てめぇが拾え！」















ドカッ！














残念。

相手もドSだから効果はありませんでした。

駅構内で大きな声で口論していたら、駅員が何事かと思ってやってきました。

女「すみません。うちの弟がお金を落としちゃってぇー」

私「！！」

女「ほら。早く拾いなさいよ」

私「！？」











この女……まさにドS！！














駅員に背を向けて、私に向かって恍惚な表情をうかべています。

女「ほら。早く拾いなさいよ(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ」

私「……」

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