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昔話『サンタクロースが死んだ夜に』 2

前回のあらすじ

今は2月。

でもお話の中では12月。

いいですよね。

書きたいから書く、それでいいですよね。

季節なんて関係ない!

そこに愛があれば(・∀・)b



私「呼ぶの?」

F「うん」

私「なんで?」

F「いや……それは……」

私「好きなの?」

なんだか話しにくそうなので私から聞いてあげました。

すると、彼は一瞬にして顔を真っ赤にさせて小さく頷きました。

私「へぇ」

F「だからお願いだ。彼女と仲がいい君が誘えば来てくれると思うんだ」

私「まあ誘うだけ誘ってみるよ」

私は、Fに使われてやることにしました。

Fと別れて、私はあいつがいると思われる図書室へ向かうことにしました。

私(物好きな奴もいるなあ)

私とFと同じクラスにいる女の子、×××。

ブスでもないが美人でもない少女です。

いえ、傷女といった方が正しいかもしれません。

図書室にやってくると、×××はいました。

図書室の一番奥の席で本を読んでいます。

私が来たことに気づいた彼女は、本を閉じます。

そして表情一つ崩さずに言いました。
















×「何の用、キチガイ」














口を開けば他人を傷つける言葉しか吐かない傷女。

それが彼女、×××です。

×「で、何の用?」

私「……」

彼女は本を閉じて私をにらみつけてきます。

こわいよー。

Fは、なんでこんな女に惚れるかなー。

ってか、自分で誘えよヘタレヤロー。

そんなことを頭の中で思いました。

それでも私を誘ってくれたFのために、Fの好きな女の子を誘ってあげましょう。

私「クリスマスの予定空いてる?」

×「なに、ナンパ?」

私「違うけど」

×「あっそ。じゃあ何?」

私「Fがクリスマスパーティやるらしいからいっしょに行かない?」

×「F……って誰?」





















ドンマイ、F。

特徴どころか名前すら知ってもらえてないみたいですよ。

私はFの特徴とやんわりと彼の寄せる想いを伝えてあげました。

人はこれを、おせっかいというそうです。

×「まあ行ってもいいけど」

私「よかった」

これで私の任務は完了です。

そして私はクリスマスパーティに出ないで、親友とおじさんといっしょにバーで……。

×「いいけど、あんたも来てよ」

私「え、なんで?」

×「あたし、あんた以外に友達いないから一人でいったら寂しいじゃん」

私「……」

あれ、おかしいですね。

この子、私と知り合うまでずっと友達ゼロだから寂しいなんて言うはずないんですけど。

×「ドタキャンしたらアレだからね」

私「必ず行きます」

こうして、私と×××はクリスマスパーティに行くことになったのです。

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