120%CRAAZY

前回のあらすじ

「お願い。好きな人の後を追わせて」

「メンドクセェ。悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇ」

ドラマの影響の受けすぎは、よくないですよ。

あの日から何日か過ぎました。

死にたくて死にたくてたまらなくなった私は、学校の屋上へ来ていました。

私（あー、めんどくせ……）

上履きを脱ぎ、屋上の手すりに手をかけて、死の世界に飛び込もうとしました。















ドサッ












友１「なに死のうとしてんだよ」

友２「死んだような目をしてると思ったら、まさか本当に死のうとしてるとはね」

私「……」

私の身体は死の世界ではなく、友達二人に屋上の床に叩きつけられました。

背中と頭に痛みが走り、意識を飛ばしたい気分になりました。

私は死にたくなった理由を、ありすのことを含めて話しました。

私「だからさ、死なせてほしい」

友１「ダメだ」

友２「ああ。ダメだね」

私「なんで？」

友１「その女のことを忘れろとは言わない。でも死ぬのはダメだ」

私「理由になってないよ」

友２「お前がいなくなるのは寂しい」

私「そういうのは好きな女の子に言ってあげなよ」

友１「とにかく約束しろ。自殺はするな！」

友２「約束破ったらどうなるか分かってるな？」

私「どうなるの？」

友１「肉屋に売り飛ばす」

友２「組の事務所にピンポンダッシュしてもらう」

私「……わかった。もう自殺はしない。」













私（まあ嘘だけどね）









それから数日が経ちました。

自殺未遂なんてなかったかのように振る舞いました。

それでも心の奥底では、小さな自殺願望が残っていました。

ある時、他の友達が私に尋ねました。

「ねぇ、あんた自殺しようとしたんだって？」

「うん。飛び降りを少し」

「アホ」

「そうだね」

「もう死にたいとか思わないの？」

「二人には内緒だけど、今でも少しだけその気持ちはあるよ」

彼女は、それを聞いて少しだけ考えるような仕草をしました。

それから私に言いました。













「もし、あんたがまた死にたくなったら言ってよ。
　　　　　あたしが殺してあげるから。あんたを殺してあたしも死ぬ」










「わかった。約束する」















「もし死にたくなったら殺してよ、×××」

おわり


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