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昔話『WORKING!?』6

前回のあらすじ

まともな事務作業も700円。



私「こんばんはー」

五時間目が終わったあとにバイト先(大学構内)の一室にやってきた私です。

部屋が真っ暗だったので電気をつけました。

今日はごみが増えていませんでした。

ホッとしたような、残念なような感じです。

ごみがあったら掃除だけで一時間使って700円稼げたんですけどね(・∀・)ネー

まだヒゲメンは来ていないようです。

とりあえず待ちましょう。

座るためのいすを探していると熊を見つけました。

夢の国生まれの黄色いのじゃなくて日本生まれの真っ黒なやつです。














「ヒゲメンさん、起きてください」













ええ、熊です。

本当に熊に見えたのです。

毛むくじゃらの熊が椅子を四つ並べて眠っていたのです。

ヒ「お、おお。悪い。これ昨日の分の給料……」

熊の大きな手から私の小さな手に1400円が渡されました。

1時間の掃除、1時間の事務作業の報酬です。











たったこれだけの仕事で、こんなにもらっていいものかと本気で悩みます。












まあ、もらえるものがもらえるなら何でもやりますよ(・∀・)~♪

私「ありがとうございます。さあ冬眠の時期はまだ早いですよ」

ヒ「あ? 冬眠? 何のこと?」

まだ寝ぼけていやがりますね、この熊公は。

夢の国なら許される妄言も、日本では許されないということを教えてやりましょうか。











私「先に始めますよ」

ヒ「あー、俺もすぐやる」












こんな人でも年上ですから……(´・ω・`)

年上を全員敬え、とは言いません。

自分にとって有益な人、頭がいい人、尊敬するに値する人は敬いましょうね♪

それ以外の人も敬ってますよという姿勢は見せましょう。

とりあえず昨日同様ダンボールから書類を何種類か取り出して重ねてホッチキスでとめていきます。

ヒ「もう覚えたのか。早いな」

冬眠から覚めたヒゲメンも作業を開始しました。

私「こんなの小学生でもすぐにできますよ」

私たちは、昨日と同じように黙々と作業をしていきました。

しかし、私の頭の中は黙々とはいきませんでした。













「メンドクセー」





「ハラヘッター」






「カネ、カネ、カネ」











そんな風にしているうちに二時間ほど経ちました。

ヒ「はい。しゅうりょーう」

私「お疲れ様でーす。このできた書類は、どうすればいいですか?」

ヒ「これはこのまま」

私「はい。分かりました」

ヒ「おごってやるけど、飯でも食いに行く?」

私「行きます!」

ヒゲメンは、私にとって有益な人なので尊敬します。

ヒ「何食べたい?」

私「肉が食べたいです」

ヒ「焼肉はちょっと……」

私「冗談です」

あわよくば……という気持ちは、十分にありましたけれど(´∀`*)ウフフ

ヒゲメンがよく行くというラーメン屋に行くことになりました。

つづく。

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