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昔話『嘘つきすーくんとイカレたきーちゃん』6

前回のあらすじ

きーちゃんと付き合うことにしたすーくん。

友くん。

君はきーちゃんのことを愛していないんでしょ?

だったら、もらってもいいよね?



いつものファストフード店。

しかし常連さんのように、いつものくださいと言ってもいつものは出してくれません。

当たり前だけど。

すーくんはコーヒーを注文して、二階の禁煙スペースに行きます。

きーちゃんと友くんとすーくんがいつもいっしょに話をする場所です。

そして今日もまた話をします。

といっても、今日はいつもと雰囲気が違うのですが。

友くんから呼んだくせに彼はまだ来ていません。

仕方ないのでテキトーな席に座って待つことにします。

ケータイをいじりながら時間をつぶしていると、友くんが来ました。

す「おはよー」

ケータイ電話をテーブルに置き、いつものように挨拶してみましたが、睨まれました。

どうやらとっても怒っているようです。

まあ当然ですよね。

彼の恋人を勝手に奪ってしまったのですから。

友「どういうことだよ」

す「電話で言ったとおりだよ。きーちゃんと付き合う」

友「ふざけるな。あいつは俺の彼女だぞ」

す「知ってるよ」

友「だったら何でだよ」

す「だって友は、きーちゃんのことを愛していないんだろ」

友「……」

す「それなら本当に愛してる人が付き合った方がいいと思わない? それに……」
















私「友にイカレた女の子を愛し続けることはできないよ













友「……」

す「だから友はきーちゃんと別れて、他のまともな女の子を……」

友「……ボソッ」

す「なに?」

友「嘘だ」

す「え?」

友「嘘だって言ったんだ」

す「……」

友「あいつは確かにおかしいよ。束縛欲とか独占欲強いし、毎日いっしょに帰らないと怒るし、毎晩電話しないと泣くし、ほぼ毎日デートしないと叩いてくるよ。
  「それでも……」


















友「俺はあいつのことを愛してる!」














私「愛してないっていうのは嘘だってこと?」

友「ああ。だから絶対に渡さない。あいつを幸せにするのは、俺なんだよ!」

















私「……知ってるよ」

すーくんはテーブルに置いていたケータイ電話を取ると、見えないところにいる人に話しかける。

「出てきていいよ、きーちゃん」

友「っ!?」

おしまい。


















嘘だけど。

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