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本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』 嶽本野ばら 小学館



高校一年生の時に兵庫県尼崎から茨城県下妻市という田んぼだらけの田舎町に引っ越してきた主人公、竜ヶ崎桃子。

ふとしたきっかけから、二年生の春に馬鹿で特攻服を着る絶滅寸前の筋金入りのヤンキー、白百合イチゴと知り合うハメになった。

それ以来、ずっとイチゴと桃子は何かにつけ、共に行動するようになる。

イチゴは桃子を最高のダチだと思っているが、桃子はダチでも知り合いでもいたくないと思っていた。

友達でも他人でもない微妙な関係の二人は、いっしょに東京へ行くことが多い。

桃子は、代官山のBABY,THE STARS SHINE BRIGHT に、お洋服を買いに行くため。

桃子はBABY,THE STARS SHINE BRIGHTのファンで、社長兼デザイナーである磯部明徳からデザイナーとして就職を勧められるほどの感性と技術の持ち主だ。

イチゴは、たまにあるロリータ・ファッションのモデルの仕事をするために。

イチゴは高校生で、ダサダサの特服ヤンキーのくせに、普段は土浦のモータースでバイトしているくせに、化粧を変えるとロリ服が似合う超美貌の持ち主なのだ。

しかし、二人とも本気でその仕事に就こうとは思っていなかった。

そして高校三年生になり、桃子とイチゴは留年が決定し、卒業ができなくなった頃。

イチゴのモデルの仕事が入り、桃子とイチゴは水海道駅から東京へバスで行くことにする。

東京の撮影スタジオへ着くと、イチゴは化粧をし、ロリ服を着て撮影を始める。

その間桃子は、磯部と新作のデザイン画の意見を求められていた。

デザイン画を見ていくなかで桃子は、あるデザインがありえないと酷評する。

言葉を見つけ、しどろもどろになりながらも説明をしていくが、最後にはパニックに陥っていた。

そこに撮影を終えたイチゴがエルボーを桃子に喰らわせ、その日の仕事は終了する。

東京駅で水海道駅のバスに乗り込むと、バスはいつも以上に混み合っていた。

そしてバスは発車時刻に走り出す。

バスに乗っている最中、イチゴは暴走族時代の恩人、亜樹美さんに再会する。

どこか寂しげな彼女に話を聞くと、結婚した相手の竜二が亡くなったからお墓を牛久の大仏様の裏にたてようと茨城に行くところらしい。

それを聞いてすごすごと自分の席に戻るが、すぐにイチゴはビールを飲みながら煙草を吸うヤクザに説教をしだす。

すると、ヤクザは素直に煙草を吸わず、持っていたビールを彼女に渡す。

そこから桃子は眠り始め、イチゴはビールを飲み始める。

水海道駅に着く手前で桃子はイチゴに無理矢理起こされる。

バスの中でさっきまでビールを飲んでいたヤクザがトイレで殺されたのだ。

その日は簡単な事情聴取で終わり、翌日ジャスコで二人は会う。

イチゴは亜樹美が殺されたヤクザと知り合いで重要参考人扱いになっていることを話す。

その話をしているとジャスコの警備員、セイジと出会う。

その人は亜樹美と竜二の知り合いで、亜樹美の疑いを晴らそうと決意する。

セイジとイチゴは乗り気で推理していくが、桃子は全くやる気を出さずに推理していく。

事件の事情聴取が進んでいく中、亜樹美さんは他の人からの証言から疑いが晴れる。

しかし、その代わりアリバイがないイチゴに容疑がかかってしまう。

自称“ミステリー通”セイジは超滅茶苦茶な推理で真犯人を捜そうと躍起になる。

一方、桃子はBABYのお洋服を愛するファンとして生き続けるか、BABYのデザイナーとして生きていくか、その狭間で揺れていた。

<関連リンク>

本『ハピネス』

本『変身』

本『ロリヰタ。』

本『下妻物語』

本『下妻物語・完 ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件』

本『ミシン2/カサコ』

本『ツインズ 続・世界の終わりという名の雑貨店』
(『ミシン』収録作品【世界の終わりという名の雑貨店】 続編)

本『タイマ』

本『エミリー』

本『鱗姫』

本『カルプス・アルピス』

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