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本『風が強く吹いている』 三浦しをん

『風が強く吹いている』 三浦しをん 新潮社

正月になったら思い出してください。

   



寛政大学文学部四年の清瀬灰二は、行き着けの銭湯「鶴の湯」で左官屋と話をしていた。

清瀬が住んでいるのは、寛政大学の寮「竹青荘」

現在、彼を含めて九人の寛政大学生が住んでいる。

彼にとってこれは最後の年で、最大のチャンスだった。

どうしてもあと一人必要だ。

夜道を左官屋と一緒に歩いていると背後から入り乱れた足音と怒声が遠く聞こえてきた。

振り返ると正確なストロークでこちらに向かって走ってくる男がいた。

その男はみるみるうちに二人に迫り、若い男だと視認したときにはすぐに脇を通り抜けて走り去っていった。

息の乱れが全くない走りを見せる青年だった。

そのあとをかなり遅れて、コンビニのエプロン姿の男が追いかけていく。

清瀬は左官屋の自転車を借りて、青年を追った。

清瀬は自分がずっと探していたのは、あいつだと感じた。

清瀬が男に追いつくとこう言った。

「走るの好きか?」

その男は、今年寛政大学に入学する一年生の蔵原走だと言った。

彼は万引きした理由をアパートの契約金としての仕送りを全て使ってしまったからと言った。

そこで清瀬は家賃三万円の学生寮「竹青荘」に入るように勧める。

走は、あまりの安さに驚きながらもそこに住むことを決めた。

竹青荘にやってくると走は、一風変わった住人たちを紹介される。

まったく同じ顔をした双子の兄弟、ジョータとジョージ。

浪人と留年を繰り返して二十五歳のヘビースモーカー大学三年生、ニコチャン。

司法試験に合格し、音楽好きのユキ。

黒人だが陸上経験がなく、理工学部の国費留学生のムサ。

僻地出身で故郷に帰るのに二日かかる神童。

クイズ大好きで、クイズ王の異名を持つキング。

漫画大好きで膨大な漫画コレクションを持つ王子。

そして大家さんが飼っている愛されるバカ犬ニラ。

九室しかない竹青荘に住人が十人入ったとき、清瀬灰二の企んでいた計画が実行されることになる。

ある飲み会の席で清瀬は重大発表をする。

十人の力を合わせて、スポーツの頂点を取る。

何を言っているのか、と疑問に思う住人たちに清瀬はそのスポーツを言う。

それは東京箱根間往復大学駅伝競走――通称“箱根駅伝”

それを聞いた瞬間、部屋は怒号や混乱が渦巻いた。

しかし、清瀬は住人たちに女にモテる、就職に有利など様々なことを吹き込んで住人たちを駅伝に参加させることに成功。

こうして、住人たちは嫌々ながらも駅伝出場を目指すこととなる。

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この記事に対するコメント

無題

こんばんは☆
今年もよろしくお願いします。

三浦しをんさんの本は1冊くらいしか読んだことがないです。今度この本も読んでみますね(^^)

【2012/01/03 21:48】ひいち #5497a502aa()[編集]

無題

こんばんは、ひいちさん。
今年もよろしくお願いします<(_ _)>

ぜひ読んでみてください!
私も三浦さんの著作はこれ以外読んだことがないです。何かオススメがありましたら教えてください(´∀`)

【2012/01/04 03:21】three #7dd1f3efa1(URL)[編集]

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