Date:2010/11/16 22:33
前回のあらすじ
先輩たちが開く鍋パーティーに鍋を貸すだけで参加することに成功した私(three)
タダと分かったら遠慮はしないと心に決めて、いざ鍋パーティー会場へ!!
「カンパーイ!!!!」
みんなでお酒の入ったコップをぶつけ合います。
お酒をもらえないはずだった私も、優しい先輩の計らいで飲めることになりました。
テーブルの上には、鍋が二つ。
私ともう一人の先輩が、他の人たちの皿に盛り付けていきます。
「いただきまーす!!!!」
食事の挨拶をしっかりしてから食べました。
お腹がすいていたという理由もありますが、とても美味しかったです(´∀`*)
先1「うまいなー。three、もっと食えよ」
私「はい。ありがとうございまーす」
先2「うめぇ。良いダシが出てるなあ、これ」
先3「うん。ダシの素入れたし」
先2「あ、そっか……。でも、野菜とか肉の煮汁が」
先1「アク取るために先にゆでただろ。お湯も捨てちゃったし」
先2「あ……」
私「美味しいですねー」
すぐに何事もなかったかのように食べ進めました。
みんなの箸がさらに進み、酒を飲むペースが上がってきたので私はキッチンに戻りました。
三つ目の鍋を煮るためです。
三つ目の鍋を煮て、その鍋を持って部屋に戻りました。
テーブルに鍋を置くと次々に箸がのびてきました。
私「やっぱりうまいですねー」
先1「なー」
先2「やっぱり良いダシが出てるからな」
先3「だからダシの素入れたって言ったろ!」
先2「あ……」
酔っ払ってるわけではありません。
この人にとってはこれが素だったのです。
三つ目の鍋も食べ終える頃、先輩1が洋酒の瓶を持ってきました。
それを先輩2のグラスに全て注ぎました。
先2「ちょ、ちょっと待て!」
止めるつもりはないようで、瓶に入っていた酒が全てグラスに入れました。
先2「飲めるわけねーだろ!!」
他の先輩たちが「お前ならいける」「イッキ、イッキ」と挑発し始めました。
一気飲みの挑発は、本当に危ないのでやめてください。
もしやって、急性アルコール中毒になっても知りませんよ?
なかなか飲もうとしない先輩2。
見かねた他の先輩が一気に飲んでしまいました。
小さな部屋で大きな歓声が上がります。
先2「お前……俺の見せ場を……」
先3「大丈夫。お前にはとっておきを用意しておいた」
そう言って先輩が取り出したのは、ウィスキーでした。
さっきの洋酒の倍のアルコール度数です。
先2「お前ってやつは……」
顔は笑っていましたが、声は震えていました。
先輩2は覚悟を決めたのか、それを水で割ることなく一気に飲み干しました。
さきほどよりも大きな歓声がおこりました。
しかし、その直後、先輩に変化が……。
ふらふらと立ち上がり、窓を開けて……。
「テメーラ、俺をなめんじゃねぇー!!!!」
他の先輩たちは爆笑しながら止めに入りました。
私は、気にせず食べたり飲んだりしていました。
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