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本『亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート』 はやみねかおる

『亡霊は夜歩く 名探偵夢水清志郎事件ノート』 はやみねかおる 講談社文庫



亜衣・真衣・美衣が通う虹北学園には、四つの伝説がある。

「時計塔の鐘が鳴ると、人が死ぬ。」

「夕暮れどきの大イチョウは人を喰う。」

「校庭の魔法円に人がふる。」

「幽霊坂に霧がかかると、亡霊がよみがえる。」

そしてある日、こわれているはずの時計塔の鐘が鳴りひびき、『亡霊』事件のはじまりを告げた…。

つづきはネタバレ注意






教師のはやみねさんが伝えたいテーマが盛り込まれていた。

新キャラの男の子もなかなかいいキャラしていて、恋愛要素が加わって青春ミステリの面も見えてきた。

ただ、事件の結末にはモヤッとした。

死んだ友人の無念を晴らすために起こしたというのはわかる。

しかし協力してくれた旧友二人が捕まってい計画を立てた人はお咎めなし。

盗みの実行犯は旧友たちだけど、あの人も共犯ならなにかしらの罰は必要じゃないかと。

せめて電磁石を盗んだわけじゃなくて誰かに貸してたという設定なら良かったのに。

教授が計画を立てた人を見逃した理由も「綺麗な女性がこの世から消えるのはもったいない」って……まあ教授らしいと言えば教授らしいけれど……。

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