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本『夜の写本師』 乾石智子

本『夜の写本師』 乾石智子 (創元推理文庫) 



右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。

三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。

呪われた大魔道師アンジストに目の前で育ての親を殺されたことで、彼の人生は一変する。

宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操る“夜の写本師”の修業をつむが…。

日本ファンタジーの歴史を塗り替え、読書界にセンセーションをまき起こした著者のデビュー作。


つづきはネタバレ注意






三つの宝石をもって生まれたカリュドウ。

呪われた大魔道師に目の前で育ての親と幼馴染を殺されたことで彼の人生は一変する。

宿敵を滅ぼすべく、カリュドウは魔法ならざる魔法を操る<夜の写本師>の修行を積むが……。

うーん、私がそんなにファンタジー作品を読んでこなかったせいか、そんなにおもしろいとは思えなかった。

世界観や設定の広さは感じるんだけど、魔術について深く説明されることはないので読者の想像にお任せな部分も多い。

この世界では当たり前のことなので説明するまでもないということ?

序盤で育ての親と幼馴染を殺されて復讐をするお話はファンタジーに限らずよくある話だけど、その後も運命だから仕方ないと言われて周りの人が死んだり不幸な目に遭ったりしてどん底に落とされていく主人公。

そのわりには主人公の影が薄いように感じるのはなぜだろう。

物語にそこまで関わらずに消えていく登場人物も多い。

あとは世界観の広さと設定のわりに物語がとても平坦で起伏のないストーリー展開で退屈。

わかりやすいエンタメではないのかもしれないけど、運命という名のご都合主義に流されるまま主人公が写本師になってからもそんなに掘り下げられないから結局<夜の写本師>とはなんだったのだろうと思った。

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