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本『響け！ ユーフォニアム　北宇治高校吹奏楽部へようこそ』　武田綾乃　宝島社文庫



北宇治高校吹奏楽部は過去には全国大会に出場したこともある強豪校だった。

しかし、顧問が変わってからは関西大会にも進めていない。

新しく赴任した滝昇の厳しい指導のもと、生徒たちは着実に力をつけていった。

実際はソロを巡っての争いや勉強を優先し部活を辞める生徒も出てくるなど波瀾万丈の毎日。

そんな中いよいよコンクールの日がやってくる――。

少女たちの心の成長を描いた青春エンタメ小説。

つづきはネタバレ注意

全国大会にも出場経験のある北宇治高校吹奏楽部は過去の話。

しかし新しく赴任した顧問の厳しい指導のもと、生徒たちは着実に力をつけていく。

だがソロを巡った争いや勉強を優先する退部者などの問題が起きつつコンクールへ。

京アニ制作のTVアニメや劇場版の原作小説で昨今の百合ブームもあって人気らしい。

人間ドラマがメインの吹奏楽小説という印象。

シリーズ１巻のせいか、登場人物がたくさん出てきて人物紹介やイベントがいくつか起こり、続きは２巻へという締めくくり。

セリフと地の文で呼称が変わるとわかりづらいのでやめてほしい。

例えば、セリフでは「山田（苗字）」なのに、地の文では「太郎（名前）」のように書かれていると混乱してしまう。

一巻だけを読んだ感想では吹奏楽の技術的な描写や演奏シーンが少ない印象。

それよりもめんどくさそうな部内の人間関係の描写が多めなので好みは分かれそう。

吹奏楽はちゃんとやってるし、２巻以降はもっと吹奏楽要素が増えるのかもしれない。

ただ、コンクールの演奏シーンが全くないままページをめくったら結果発表がされて次の大会へ進めていたのはちょっと残念……。

コンクールの演奏シーンなんて物語の中で最も盛り上がる部分じゃないですか。

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