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本『恋と禁忌の述語論理』 井上真偽

『恋と禁忌の述語論理』 井上真偽 講談社文庫



雪山の洋館での殺人。

犯人は双子のどちらか。なのにいずれが犯人でも矛盾。

この不可解な事件を奇蹟の実在を信じる探偵・上苙丞(うえおろじょう)が見事解決

ーーと思いきや、癒やし系天才美人学者の硯(すずり)さんは、その推理を「数理論理学」による検証でひっくり返す!!

他にも個性豊かな名探偵たちが続々登場。名探偵を脅かす推理の検証者、誕生!

毒殺か事故か、不特定多数の中で誰が犯人か、犯人は双子の姉か妹か。

主人公は片田舎に一人住む美叔母の硯さんのもとを訪れる。

美しき数理論理学者がすでに名探偵たちによって解決された事件の推理の真偽を華麗に証明する。

第51回メフィスト賞受賞

つづきはネタバレ注意








名探偵たちによってすでに解決された事件を数理論理学によって検証するという設定の珍しさは良かった。

ただ、私が理数系の知識が壊滅的なのと作中で講釈(うんちく)たらたらやるのが苦手なのであまりハマらなかった。

3篇の中篇とエピローグの構成でエピソードのいくつかがピンとこなかったりオチが弱かったり。

実際、売上も微妙だったらしい。

ただ、2作目「その可能性はすでに考えた」シリーズや3作目「探偵が早すぎる」はおもしろいらしいのでちょっと気になっている。

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