忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



本『シアター! 2』 有川浩

『シアター! 2』 有川浩 メディアワークス文庫



「2年間で、劇団の収益から300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」

鉄血宰相・春川司が出した厳しい条件に向け、新メンバーで走り出した『シアターフラッグ』。

社会的には駄目な人間の集まりだが、協力することで辛うじて乗り切る日々が続いていた。

しかし、借金返済のため団結しかけていたメンバーにまさかの亀裂が!

それぞれの悩みを発端として数々の問題が勃発。

旧メンバーとの確執も加わり、新たな危機に直面する。

そんな中、主宰・春川巧にも問題が……。

どうなる『シアターフラッグ』!?

つづきはネタバレ注意







2年間で300万円返済、できなければ解散という小劇団。

経営努力や公演を打っているが、人間関係に亀裂が走り、劇場が借りられないという問題にも直面。

今回は1で掘り下げられなかった登場人物の掘り下げや作者お得意の恋愛要素を盛り込んできている。

「演劇ものなのに演劇していない」という感想を持つ人もいるらしい。

しかし私は、まったくおもしろくなかった1よりはキャラの掘り下げがあったり作中作もどんな内容かわかりやすくなっていたりして良くなったと思う。

各キャラの恋愛が前面に出てきているのは、この作者お得意の作風「ベタ甘恋愛」というやつだろう。

あとがきには3くらいで終わると書かれていたものの、2011年に2が刊行されて未だに3は出ていない。

理由は打ち切りでなく作者がエゴサして読者の感想にキレてもう書かないと決めたから。

有川浩は死んだものと思ってくれ、と著者のブログに記載されていた。

本が出したくても出せない出版不況のこの時代に売れっ子作家様は違うね。

私はこの人のファンでも、この作品のファンでもないからどうでもいい。

しかし、ファンには辛いだろう。

作品内で「匿名の誹謗中傷なんて気にするだけ無駄。無視しろ」と書いているのに、有川さんは匿名の感想に対して無視できなかったのかと思うと苦笑してしまう。

まあ、誹謗中傷にいらだつのはわかりますが……。

拍手[0回]

PR

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL