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本『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間

『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん11 ××の彼方は愛』 入間人間 電撃文庫



あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。

姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」
 
妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」

姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」

妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」

いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。
 
悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。

両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。

歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。

そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。

そして、双子の姉は言いました。

「うちの妹が犯人よ」と。
 
──ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。

これは終わった物語。夢と人生を食いつぶされたそれからのお話。

「みーくん」と「まーちゃん」のその後と彼らの子供たちの運命――。

つづきはネタバレ注意







みーくんまーちゃんの娘である双子の姉妹が主人公。

連続殺人事件も誘拐事件も起こらない平和な町で××と幸せに満ちたキャッキャウフフな生活を描いた物語。

嘘だけど。

入間人間さんの作品は久しぶりに読んだけど、相変わらずパロディが多くミスリードを誘う文章。

時系列がバラバラだったり誰が誰かぼかしたりとなかなか全容を把握させないのはこの人の文体というか作風なんだろう。

エグいシーンの描写は以前よりも上手くなっている気がする。気のせい?

歪んでいても壊れていても、それでも人は生きているというテーマは嫌いじゃない。

ええ、本当に。

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