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本『しにがみのバラッド。 Momo the girl god of deat』 ハセガワケイスケ

『しにがみのバラッド。 Momo the girl god of deat』 ハセガワケイスケ (電撃文庫)



目を覚ますと、少女は死神でした。

その少女は、死神でありながら、その真っ白な容姿ゆえに仲間から「変わり者」と呼ばれていました。

しかし、少女の持つ巨大な鈍色の鎌は、まさしく死の番人のものです。

少女の使命は人間の命を運ぶこと。

死を司る黒き使者である少女は、仕え魔のダニエルと共に、人の魂を奪いにいくのです。

死を司る少女は、様々な人と出会い、そして別れていきます。

哀しくて、やさしいお話。



白い容姿に赫い靴を履き、そして巨大な鎌を持つ少女の姿をした「死神」は様々な人と出会い、別れる。

優しすぎる変わり者の死神と人間たちの魂にまつわる哀しくてやさしい物語。

淡々として簡潔な文体かと思えば詩的な表現も見せる連作短篇。

死神の設定は読者に受け入れられやすいように作られていると思う。

作品において正反対の要素を合わせるとキャラクターが立つと言われている。

身体は子どもなのに頭脳は大人、ネコ型ロボットなのにネズミが嫌い、などのように。

人間の魂を奪っていく死神なのに人間に興味を持ちすぎてお節介をやいてしまう優しすぎる性格。

時には涙を流してしまうことも。

作品のキャラに共感したい読者は多いから成功かな。

しかし、一巻ではあまり死神について深く掘り下げられていない。

シリーズ展開を見越して出版されたから?

お話に関しては、どこかで読んだような見たような物語だなぁと感じてしまう。

もっと若い頃に読んでいたら印象が違ったのかな。

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