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漫画『谷川史子長編集 きもち満月/くじら日和』 谷川史子

漫画『谷川史子長編集 きもち満月/くじら日和』 谷川史子 集英社文庫



【きもち満月(フルムーン)】(谷川史子初連載作品)

ねがいごとはひとつだけ。

いちばん好きなものがまんするから。

どうかかなえて……。

学校で流行りのおまじない“好きなもの断ち”

一番好きなものを断つかわりにお願いごとをかなえてもらえる。

私、みちるはお豆腐を食べないことに決めた。

ううん、触ったりだって絶対絶対しない。

だからそのかわりおねがい、安藤先輩と両想いにさせてください。

だが飼い犬わわの散歩中、自転車に乗っていた男の子・小梅くんとぶつかってしまう。

しかもなぜか彼の手には豆腐があり、ぶつかった拍子にみちるの顔めがけて飛んでくる。

ぶつかったらおまじないの効果が消えてしまう。

そう思った次の瞬間、自転車に乗った男の子を投げ飛ばしていた。

私のどこにこんな力が!?

そして彼女は知ることになる。

白くて四角いものを顔につけている間は、自分でも驚くほどの怪力を発揮できるということに。

この不思議な力を知った少女にボディガードを依頼され、小梅くんと共に行動することになるが……。

【くじら日和】

『鯨』のことを昔『勇魚(いさな)』と呼んだそうだ。

「悠々堂々鯨のような人間に育て」と勇魚と名付けられた私。

鯨はねぼすけでぶきっちょな動物にちがいない。

夏休みのある日、私は朝から両親に連れられてどこかに向かっていた。

連れられてきた先には、一軒の古いアパート。

そこは両親が老後のために買ったものだという。

そして突然「来週の新学期からここに一人で暮らしなさい」と言われてしまう。

父親がロシアに一年間転勤となり、母親もそれについていくことになったらしい。

朝も起きられない、家事全般ダメダメの勇魚は困ってしまう。

そんな彼女のためにイトコの鶴明くんが同じアパートで管理人をしてくれることになった。

鶴ちゃんは8歳上の少女小説家。

二十歳で学生結婚をし、翌年奥さんを病気で亡くし以来ひとりぐらし。

子供の頃いつも鶴ちゃんに遊んでもらっていた勇魚は、鶴ちゃんが結婚した時も奥さんが亡くなった時も陰で誰より泣いた。

初恋だった。

アパートに住み始めた勇魚は、久しぶりに会う鶴ちゃんにドキドキ。

他の住人たちとも顔合わせをすることになったが、なんど入居者全員男性!?

しかも勇魚のことを好きだという同じ高校の亀和田くんまでアパートの住人に……。

*【きもち満月(フルムーン)】に登場した小梅くんも大きくなって登場します。



谷川さんの短編作品は多く読んできましたが、長編作品はあまり読んだことがありませんでした。

少し消化不良という印象を持ってしまいました。

絵は丁寧でかわいらしいキャラばかりですし、お話も悪くないのですけどね。

ただ、登場人物が多いわりにしっかりと物語の中で動いているのが一部だけなのです。

短編なら問題ないと思いますが、サブキャラとはいえ長編ならもう少し活躍した方がいいと思うのですけどね(´・ω・`)

やはり谷川史子さんの作品は、短編で光るものがありますね。

関連リンク

漫画『手紙』

漫画『他人暮らし』

漫画『谷川史子秀作選 僕らの気持ち』

漫画『谷川史子長編集 きもち満月/くじら日和』

漫画『谷川史子オムニバス集 君と僕の街で』

漫画『忘れられない』

漫画『くらしのいずみ』

漫画『東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー』 

漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』


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