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漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』 谷川史子

漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』 谷川史子(たにかわ ふみこ) 集英社文庫



読むごとに、ハッピーな気持ちを味わえる、珠玉のアンソロジー作品集。

天文台のある街を舞台に、それぞれの大切な思いに気づいていくオムニバス・ラブストーリー。

【花と惑星】

地球が一回転して また新しい朝が始まる

Part 1 . なずな

毎朝ジョギングする女子中学生、川原なずな。

運動は苦手だけれど、ある目的のために早起きして走っている。

その目的というのは、毎朝仔犬といっしょにジョギングしている彼にあいさつをするため。

だがなかなか勇気が出ずに素通りしてしまう毎日。

そんなある日、ジョギングの彼がクラスメイトの男子・三国の先輩であることを知り、それをきっかけに仲良くなる。

それから毎朝あいさつするようになり、クリスマスに先輩へ何かプレゼントしようと考える。

三国にも色々と相談を持ちかけ、前よりも少しだけ仲良くなった気がした。

けれど……。

Part 2 . 睡蓮

大杉蓮子と吉屋淳之介。

小学生からの付き合いで大学生となっても変わらず仲良しのおともだち。

高校の時に一度離れてしまったけど、大学で再会した時は本当に嬉しかった。

仲はいいけれど、淳之介には遠距離恋愛中の彼女がいる。

実は蓮子ともそういう関係になりそうなことがあった。

しかしそれを壊したのは蓮子自身だった。

中学三年生の冬に告白されて、ビックリして照れくさくて思ってもいないことを言ってしまった。

言ってしまったらもう遅い。

自分の想いに気づくのも遅かった。

Part 3 . 百合と芍薬

私、池端百合。

22歳独身恋人なし。

就職浪人のコンビニアルバイター。

秘密の夢は小説家。

もしも天文台の真上に月があったら、私は今夜運命の出逢いをする。

その人が私を変える――。

アパートの部屋の前にいたのは、芍香だった。

彼女は高2の時のクラスメイトだ。

いわゆる恋多き女性で、クラスの女子から総スカンを食っていた。

小さくていかにも女の子らしい私とは正反対のタイプなのに。

昔からなついてきて今もこうして時々おしかけてくる。

そんな彼女が羨ましくて悔しくて悲しくて……。

【春の蕾】

いいじゃないか。

せめて夢の中でくらいは。

わたし大杉蓮子20歳はおととしのクリスマスに大失恋をしました。

相手は12年来のおさななじみの淳之介。

彼は窮地にある恋人の力になりたいと、大学を中退し彼女の住む北海道へと飛び去ってしまった。

ちゃんと告白してちゃんとふられたのであきらめるしかないと。

髪を切ったり合コンに行ったりとそれはもうわかりやすく立ち直ろうとしたのだ。

だけど全然だめだった。

私は眠りの国の人となった。

眠るのはらくちんだし、気持ちいいし、そして時々ではあるけれど淳之介と会えるのだ。

そんなある日、桜の幹に淳之介と背くらべした時のキズと名前を見つけに公園へやってきた。

そこで汚い格好の男に咎められる。

慌てて逃げ出すが、彼は追ってきて自分は植木屋だと説明する。

言葉遣いは汚いけれど、植物には優しい人だった。

【スパイラル ホリディ】

おはよう。

大切な一日が始まるよ。

今日の午後3時。

ここで会おう。

みんながここにやってくる。

娘の出産を楽しみにしているタクシー運転手の蔓谷さん。

友人二人の結婚パーティの幹事をすることになっている珠々子さん。

結婚式当日にも関わらず担当漫画家の原稿を待っている編集社鳶田くん。

結婚式当日にも関わらず眠り続ける新婦の円さん。

とある結婚パーティで料理を担当する三ノ輪シェフ。

夫の忘れた大切な包丁を届けるためにがんばる妊婦めぐるさん。

【風の道】

あの頃に戻りたいわけじゃないけど、この気持ちは何なんだろう

箕島由子26歳。

河合くんと暮らし始めてもうすぐ1年。

10年前の高1の夏、初めて一緒に出掛けたお祭りの夜。

石段から落っこちて目が覚めるとつきあうことになってた。

今はカメラマンの卵とファンタジー雑誌の編集者のカップル。

すれちがいの生活になりがちだけど、それなりに助け合ってやってるつもり。

いろんな感覚の違いにも慣れてきた。

なんだろなあ。

特別な不満もないのに、なんか時々……。

ある時、彼の無神経な発言にイラッとしてしまい、行き先も言わずに帰省する。

そこではちょうどお祭りの準備が始まっていた。

神社の階段を上っていたらうっかり足を踏み外してしまい……。

目が覚めると、十年前の自分に戻っていた。

【星の隠れ家】

それはサークル(障子張り部)の夏合宿中、作業をしてる五嶋くんの衿元がのぞいてて。

「オリオン座…」

三つに並んだホクロを見て、恋に落ちました。

でもおともだち。

ずうっとおともだち。

だって彼女がいるんだもん。

それでも好きな場合、どうしたらいいんだよう。

だから私は星に願った。

すると、願いが本当に実現され……。

【私のフレッシュだった頃】

谷川史子のデビュー当時の苦労を語る。

【描きおろしエッセイ『文庫版・告白物語』】【描きおろし1/4エッセイ『BACK STAGE』】

漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』ができるまでの苦労を語る。

関連リンク

漫画『手紙』

漫画『他人暮らし』

漫画『谷川史子秀作選 僕らの気持ち』

漫画『谷川史子長編集 きもち満月/くじら日和』

漫画『谷川史子オムニバス集 君と僕の街で』

漫画『忘れられない』

漫画『くらしのいずみ』

漫画『東京マーブルチョコレート ハロー、グッバイ、ハロー』 

漫画『谷川史子純愛読み切り集 H』


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