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漫画『訪問者』 萩尾望都

漫画『訪問者』 萩尾望都 小学館文庫



【訪問者】

ママはお勤めしている。

パパは売れない“芸術的な”写真ばかり撮っているルンペン。

ママは結婚記念日になるとチョコレートケーキを焼く。

パパは甘いケーキを食べないかわりにだまってキルシュかビールを飲む。

ママは酒飲みの言う、ルンペンと結婚するんじゃなかったわ。

パパは無口だ。

……ぼくは家の中でときどき行き場がなくなるんだ……。

そんなぼく、オスカーの出生にまつわる秘密……。

それが父母の愛を破局に導き、思いがけない悲劇を呼び寄せた。

母を亡くしたオスカーと父グスタフのあてどもない旅が始まる。

名作「トーマの心臓」番外篇の表題作。


【城】

両親が離婚した。

アンナとベルは母が連れていき、ラドクリフは父親のもとに残ることにした。

夢はときどきあざやかだ。

目覚めは悲しい。

いつものように。

何が悲しい? 何事もない。

夏にはいちご、冬にはだんろ。

大好きなパパといつもいっしょなのに。

パパは仕事で海外へ、ぼくは寄宿学校へ。

ずっと父から愛されていると思っていた。

けれどラドクリフは、寄宿学校へ入る際に父の本心を知ってしまう。

学校は騒がしく、知らない子ばかりで、まわり中ほこりっぽい、みんな汚い。


【エッグスタンド】

「死んでるって……どんな気分だと思う?」

キャバレーで働くルイーズは死体をじっと眺める少年ラウルと出会う。

パリに来たばかりだという彼を一晩泊めると、そのまま居ついてしまった。

それから狭い部屋に二人で暮らし始め、ルイーズはキャバレーで働き、ラウルもある仕事をしていた。

そこに新たな同居人の男マルシャンが加わる。

彼は戦争に行っていた経験があり、ラウルは人を殺した時のことを聞いてばかりだった。

戦時下のパリで世界の汚れを背負った少年の聖なる怪物性を描く。

【天使の擬態】
鎌倉の浜辺で一人の少女が薬を飲んで死のうとしていた。

さぁ、これできっと天使になれるわ。

あたし翼がほしい。

死んだら天使になれるかしら。

アラ天国だわ……。

しかし目が覚めるとそこは見知らぬ民家のベッドの上だった。

彼女は偶然浜辺を走っていた男、織田シロウに助けられたのだという。

彼と口論をしてから仕方なく自宅に戻る。

それから数日後、二人は学校で再会を果たす。

シロウは学校の先生なのだという。

翼ある天使への進化を夢想する少女。

【関連リンク】

漫画『訪問者』 

漫画『ルルとミミ』 

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