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2024/12/04 [PR]
2021/04/26 本『吉原手引草』 松井今朝子
本『吉原手引草』 松井今朝子  なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか? 遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽――。 吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。 やがて隠さ
2021/04/23 本『マナーはいらない 小説の書きかた講座』  三浦しをん
本『マナーはいらない 小説の書きかた講座』  三浦しをん 三浦しをんが的確かつ楽しく伝える、小説の書きかた講座。 伝説のWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」が、書きおろしやコラムを加え
2020/02/05 本『午後の曳航』 三島由紀夫
本『午後の曳航』 三島由紀夫 新潮文庫 船乗り竜二の逞しい肉体と精神に憧れていた登は、母と竜二の抱擁を垣間見て愕然とする。 矮小な世間とは無縁であった海の男が結婚を考え、陸の生活に馴染んでゆく
2020/02/05 本『河原町ルヴォワール』 円居挽
本『河原町ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫 最強の女、龍樹落花死す。 どんでん返しに次ぐ、どんでん返し。 1行も見逃せない、法廷ドラマが始まる。 賀茂川と高野川が合流する鴨川デルタ。
2020/02/05 本『今出川ルヴォワール』 円居挽
本『今出川ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫 彼の決意、彼女の親愛。 いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。 京都・大怨寺の僧侶が転落死した。 殺人容疑をかけられたのはその場
2020/02/05 本『神様ゲーム』 麻耶雄嵩
本『神様ゲーム』 麻耶雄嵩 講談社文庫 自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは?  神降市に勃発した連続猫殺し事件。 芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。
2020/02/04 本『失恋探偵ももせ』 岬鷺宮 
本『失恋探偵ももせ』 岬鷺宮 (電撃文庫) 「恋はいつか終わりますー」 そんなことを言う後輩の千代田百瀬に巻き込まれ、野々村九十九は「失恋探偵」である彼女に手を貸す日々を送っていた。 失恋探
2019/12/14 本『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里
本『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里 メディアワークス文庫 『最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい』 家賃四万五千円、一部屋四畳半で夕食付き。 平
2019/12/14 本『噺家ものがたり~浅草は今日もにぎやかです~」 村瀬健
本『噺家ものがたり~浅草は今日もにぎやかです~」 村瀬健 メディアワークス文庫 大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、ラジオから流れてきた一本の落語に心を打た
2019/11/25 本『モモ』 ミヒャエル・エンデ
本『モモ』 ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり 町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。 町の人たちはモモに話を聞いてもらうと幸福な気持ちになり、互いに助け合いながら友情を育んで
2019/10/28 本『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海
本『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海 講談社タイガ わたしは1年しか生きられない。 毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。 空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知
2019/10/28 本『窓の向こうのガーシュウィン』 宮下奈都
本『窓の向こうのガーシュウィン』 宮下奈都 集英社 周囲にうまく馴染めず、欠落感を抱えたまま十九年間を過ごしてきた私。 ヘルパーとして訪れた横江先生の家で、思い出の品に額をつける“
2019/08/04 本『烏丸ルヴォワール』 円居挽
本『烏丸ルヴォワール』 円居挽 講談社 京都に伝わる稀覯本(きこうぼん)『黄母衣内記(きぼろないき)』。 その所有者が謎の死を遂げた。 事故か他殺か。 そして継承を巡り兄弟争いが勃発。
2019/08/04 本『丸太町ルヴォワール』 円居挽
本『丸太町ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫 祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。 彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言する。 だが、その痕跡はす
2019/08/04 本『風の歌を聴け』 村上春樹
本『風の歌を聴け』 村上春樹 講談社 1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。 僕たちの夢は、もう戻りはしないーー。群像新人賞を受賞したデビュー作 1970年の夏――
2019/08/04 本『書く人はここで躓く! 作家が明かす小説の「作り方」』 宮原昭夫
本『書く人はここで躓く! 作家が明かす小説の「作り方」』 宮原昭夫 河出書房新社 小説は「書き方」ではなく「作り方」が重要だ! 「ファーストシーンは後に書け」「描写と情報の違い」など、芥川賞
2019/07/26 本『スターティング・オーヴァー』 三秋縋
本『スターティング・オーヴァー』 三秋縋 メディアワークス文庫 二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。 全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなん
2019/07/26 本『リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動ー』 ミサキナギ
本『リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動ー』 ミサキナギ 電撃文庫   対吸血鬼戦闘用絡繰騎士“白檀式” ヘルヴァイツ公国が誇る天才技師・白檀博士の“
2019/06/24 本『薔薇忌』 皆川博子
本『薔薇忌』 皆川博子 実業之日本社 降りしきる薔薇の花びらに埋もれて死ぬことを夢見た劇団員(「薔薇忌」)。 濃密な淫夢に日常を侵される歌舞伎小道具屋の娘(「紅地獄」)。 元スター歌手の再起
2019/06/17 本『俺、ツインテールになります。』 水沢夢
本『俺、ツインテールになります。』 水沢夢 ガガガ文庫 地球を守るため、俺はツインテールになる! 観束総二は異常なほどツインテールを愛する普通の高校生。 ある日、彼の前に異世界から来たとい
2019/05/29 本『冴えない彼女の育てかた』 丸戸史明 
本『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』 丸戸史明 富士見ファンタジア文庫 これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギ
2019/05/15 本『小さな魔女と空飛ぶ狐』 南井大介
本『小さな魔女と空飛ぶ狐』 南井大介 電撃文庫 レヴェトリア空軍のエースパイロット・クラウゼ。 ある日突然、“内戦解決の切り札”とされる重要人物の補佐を命じられる。
2019/04/24 本『ピクシー・ワークス』 南井大介
本『ピクシー・ワークス』 南井大介 学園の才女かつ問題児が集う笹島明桜高校・天文部。 ボーイッシュな体育会系娘・神楽木芹香。 和風美人な天才メカニック・葛城奈緒子。 科学を偏愛する歩く校則
2018/07/31 本『花のお江戸で粗茶一服』 松村栄子
本『花のお江戸で粗茶一服』 松村栄子 ポプラ社 異色の青春お仕事小説の傑作! 弓、剣、茶の「三道」を伝える〈坂東巴流〉の嫡男・友衛遊馬、二十歳。 家出先の京都から帰還するも、家元でさえ副業し
2017/07/31 本『風にもまけず粗茶一服』 松村栄子
本『風にもまけず粗茶一服』 松村栄子 ポプラ文庫ピュアフル 弓の道、剣の道と交わる茶の道って、何――? 弓道、剣道、茶道を伝える坂東巴流の家元Jr.友衛遊馬、19歳。 弱小流派を継ぐのを厭っ

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本『吉原手引草』 松井今朝子

『吉原手引草』 松井今朝子 



なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか?

遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽――。

吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。

やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明らかになっていく。

誰の言葉が真実なのか。

失踪事件の謎を追いながら、嘘と真が渦巻く吉原を見事に紡ぎあげた直木賞受賞作。





芥川龍之介の『藪の中』のように事件関係者が代わる代わる告白していく形式。

少しずつ事件のことや花魁の生い立ちが明らかになっていく時代ミステリーでしょうか。

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本『マナーはいらない 小説の書きかた講座』  三浦しをん

本『マナーはいらない 小説の書きかた講座』  三浦しをん



三浦しをんが的確かつ楽しく伝える、小説の書きかた講座。

伝説のWeb連載「小説を書くためのプチアドバイス」が、書きおろしやコラムを加え、『マナーはいらない 小説の書きかた講座』として、ついに単行本化!

長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ。

「書かない人」にはエッセイ感覚で読んでほしい。

人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。

あの作品の誕生秘話や、手書き構想メモを初公開。

もちろん(某きらめく一族への)爆笑激愛こぼれ話も満載で、全・三浦しをんファン必読の書!




小説や文章の書き方の教本をいくつか読んだことがあると、すでに知っている情報も多いと思います。

たまに小説の書き方以外の話、作者がハマっている作品(HiGH&LOW)の話に脱線することもあります。

基礎基本の確認と三浦しをんさんの私生活(エッセイ)が知りたいという方にオススメでしょうか。

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本『午後の曳航』 三島由紀夫

『午後の曳航』 三島由紀夫 新潮文庫



船乗り竜二の逞しい肉体と精神に憧れていた登は、母と竜二の抱擁を垣間見て愕然とする。

矮小な世間とは無縁であった海の男が結婚を考え、陸の生活に馴染んでゆくとは……。

それは登にとって赦しがたい屈辱であり、敵意にみちた現実からの挑戦であった。

登は仲間とともに「自分達の未来の姿」を死刑に処すことで大人の世界に反撃する――。

少年の透徹した観念の眼がえぐる傑作。


とてもおもしろかった。

観念の異なる三者それぞれの視点で物語が描かれ、夏が終わり冬を迎えた時にその関係性や価値が変わった瞬間、狂気を帯びた少年たちの残酷な選択はゾクっとした。



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本『河原町ルヴォワール』 円居挽

『河原町ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫



最強の女、龍樹落花死す。

どんでん返しに次ぐ、どんでん返し。

1行も見逃せない、法廷ドラマが始まる。

賀茂川と高野川が合流する鴨川デルタ。

瓶賀流が目撃したのは、濁流に呑み込まれる友人、龍樹落花の姿だった。

下流で発見された落花の遺体。

その死を信じることのできない妹の撫子。

だが、落花殺しの罪で双龍会に連れ出されたのは、兄の大和だった。

また、弁護役の元恋人・城坂論語と対決することに……。

同門対決の掟を破った禁断の双龍会が始まる。

ルヴォワールシリーズ最終巻。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『今出川ルヴォワール』 円居挽

『今出川ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫



彼の決意、彼女の親愛。

いくら心がすれ違っても、この手だけは絶対に離さない。

京都・大怨寺の僧侶が転落死した。

殺人容疑をかけられたのはその場に居合わせた御堂達也。

嫌疑を晴らすため、彼の母校、越天学園に向かった瓶賀流。

そこで出会ったのは達也の死んだ母親と瓜二つの女性だった。

三十年前に起きた悲劇と私的裁判・双龍会が繋がるとき、過去の呪縛から解放されるのは、誰だ。

過去に囚われ続けるアイツ。

憐憫で隣に居続けるあの人。

自分のもう半分が幸せなら、それが自分の幸せになる。

もどかしい二人の行く末は。

ルヴォワールシリーズ第3弾

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『神様ゲーム』 麻耶雄嵩

『神様ゲーム』 麻耶雄嵩 講談社文庫



自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは? 

神降市に勃発した連続猫殺し事件。

芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

町が騒然とするなか謎の転校生・鈴木太郎が事件の犯人を瞬時に言い当てる。

鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。

そして、鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか?

神様シリーズ第一作

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『失恋探偵ももせ』 岬鷺宮 

本『失恋探偵ももせ』 岬鷺宮 (電撃文庫)



「恋はいつか終わりますー」

そんなことを言う後輩の千代田百瀬に巻き込まれ、野々村九十九は「失恋探偵」である彼女に手を貸す日々を送っていた。

失恋探偵。

それはミステリ研究会の部室を根城にして行われる、学校非公認の探偵活動。

その活動内容は「恋に破れた人のために失恋の真実を解き明かす」こと。

学校内で囁かれる失恋探偵の噂に導かれ、それぞれに失恋の悩みを抱える依頼人たちが二人のもとを訪れてー。

第19回電撃小説大賞“電撃文庫MAGAZINE賞”受賞。

叶わぬ恋の謎を紐解く学園青春“失恋”ミステリ。

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里

『ふしぎ荘で夕食を ~幽霊、ときどき、カレーライス~』 村谷由香里 メディアワークス文庫



『最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい』

家賃四万五千円、一部屋四畳半で夕食付き。

平凡な大学二年生の俺・七瀬浩太が暮らす深山荘は、オンボロな外観で心霊スポットとして有名。

暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……。

次々と不思議な現象が起こるけれど、愉快な住人たちは全く気にしない。

だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊ですら、温かく食卓に迎え入れてしまうのだから。

これは、俺たちが一生忘れない“最後の夕食”の物語だ。

第25回メディアワークス文庫賞受賞。

つづきはネタバレ注意



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つづきをよむ?

本『噺家ものがたり~浅草は今日もにぎやかです~」 村瀬健

『噺家ものがたり~浅草は今日もにぎやかです~」 村瀬健 メディアワークス文庫



大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、ラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。

その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。

何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む、

そんなある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。

道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然――。

第24回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。


つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『モモ』 ミヒャエル・エンデ

『モモ』 ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり



町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。

町の人たちはモモに話を聞いてもらうと幸福な気持ちになり、互いに助け合いながら友情を育んでいた。

そこへ「時間どろぼう」の灰色の男たちの魔の手が忍び寄る。

「時間」の価値やその使い方について問う名作。


とてもおもしろかった。

時間に追われて忙しさで文字通り「心を亡くす」という風刺は現在はもちろん、未来にも通じてしまうところがまた……。

時計の国のどこにもない家へ向かうための道案内役が時間を気にしてせかせか急いでいる人々とは対照的にゆっくり歩く亀が担っているというのも好き。

亀は万年生きるということからの選定かな?

メッセージは子どもにもわかりやすい形で描かれているのに物語性も損なわれていない。

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本『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海

本『毎年、記憶を失う彼女の救いかた』 望月拓海 講談社タイガ



わたしは1年しか生きられない。

毎年、わたしの記憶は両親の事故死直後に戻ってしまう。

空白の3年を抱えたわたしの前に現われた見知らぬ小説家は、ある賭けを持ちかける。

「1ヵ月デートして、ぼくの正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」

事故以来、他人に心を閉ざしていたけれど、デートを重ねるうち彼の優しさに惹かれていきーー。

この恋の秘密に、あなたは必ず涙する。

第54回メフィスト賞受賞作!

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『窓の向こうのガーシュウィン』 宮下奈都

『窓の向こうのガーシュウィン』 宮下奈都 集英社



周囲にうまく馴染めず、欠落感を抱えたまま十九年間を過ごしてきた私。

ヘルパーとして訪れた横江先生の家で、思い出の品に額をつける“額装家”の男性と出会う。

他人と交わらずひっそりと生きてきた私だったが、「しあわせな景色を切り取る」という彼の言葉に惹かれて、額装の仕事を手伝うようになる。

不器用で素直な女の子が人の温かさに触れ、心を溶かされてゆくものがたり。



額装の手伝いをするうちに人との関係や自分が変化していることに気づく。

変化する「今」を切り取る、優しくも切なく温かい物語

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本『烏丸ルヴォワール』 円居挽

『烏丸ルヴォワール』 円居挽 講談社



京都に伝わる稀覯本(きこうぼん)『黄母衣内記(きぼろないき)』。

その所有者が謎の死を遂げた。

事故か他殺か。

そして継承を巡り兄弟争いが勃発。

私的裁判・双龍会(そうりゅうえ)が開かれることに。

その準備の中、瓶賀流(みかがみつる)は伝説の龍師「ささめきの山月(さんげつ)」から、一人の少女と行動を共にすることを依頼される。

だがそれは仲間達との敵対を意味していた。

予測のつかない謎は、貴方を虜にする。

「ルヴォワール」シリーズ、第二弾。

つづきはネタバレ注意



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本『丸太町ルヴォワール』 円居挽

『丸太町ルヴォワール』 円居挽 講談社文庫



祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語(しろさかろんご)。

彼は事件当日、屋敷にルージュと名乗る謎の女がいたと証言する。

だが、その痕跡はすべて消え失せていた。

そして開かれたのが古(いにしえ)より京都で行われてきた私的裁判、双龍会(そうりゅうえ)。

艶やかな衣装と滑らかな答弁が、論語の真の目的と彼女の正体を徐々に浮かび上がらせていく。

京都大学推理小説研究会に所属し、在学中に『丸太町ルヴォワール』で講談社BOXよりデビュー。

ルヴォワールシリーズ第一弾。

言葉遊びや軽妙な会話劇、巧妙な叙述トリックやいくつもあるどんでん返しの連続を楽しみたい方にはオススメ。



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つづきをよむ?

本『風の歌を聴け』 村上春樹

『風の歌を聴け』 村上春樹 講談社



1970年夏、あの日の風は、ものうく、ほろ苦く通りすぎていった。

僕たちの夢は、もう戻りはしないーー。群像新人賞を受賞したデビュー作

1970年の夏――。

海辺の街に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。

2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、<僕>の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。

青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。



独特な比喩や軽快なセリフ回し、セックスと酒と音楽。

これが村上春樹らしさなのかな?

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本『書く人はここで躓く! 作家が明かす小説の「作り方」』 宮原昭夫

『書く人はここで躓く! 作家が明かす小説の「作り方」』 宮原昭夫 河出書房新社




小説は「書き方」ではなく「作り方」が重要だ!

「ファーストシーンは後に書け」「描写と情報の違い」など、芥川賞作家・村田沙耶香さんも推薦の小説家になるためのバイブル。


マニュアル本であってルールブックではない、小説創作のアドバイス本。

書くことに躓いている方への杖となるような一冊。

失敗例が自分にも身に覚えがありすぎる。

「読書は、音楽に譬えれば、演奏だ」という小沢信男氏の言葉に共感

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本『スターティング・オーヴァー』 三秋縋

『スターティング・オーヴァー』 三秋縋 メディアワークス文庫



二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。

僕の望みは、「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。

しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。

幸せ過ぎた一周目のツケを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。

そして十八歳の春、僕は「代役」と出会う。

変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。

ウェブで話題の新人作家、ついにデビュー。

つづきはネタバレ注意。



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本『リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動ー』 ミサキナギ

本『リベリオ・マキナ -《白檀式》水無月の再起動ー』 ミサキナギ 電撃文庫
 


対吸血鬼戦闘用絡繰騎士“白檀式”

ヘルヴァイツ公国が誇る天才技師・白檀博士の“五姉弟”。

彼らは、欧州を吸血鬼軍の侵略から救う英雄となる……はずだった。

十年ぶりに目覚めた“失敗作”第陸号・水無月は想定外の戦後を前に愕然とする。

起こるはずのない暴走事故により、“虐殺オートマタ”として歴史に名を刻んだ五体の姉兄たち。

さらに大公と吸血鬼王による突然の和平を経て、公国は人間と吸血鬼が平等に暮らす世界で唯一の共和国へと変貌を遂げていた。

亡き博士の娘・カノン、吸血鬼王女・リタとの出会いを通じ、新たな“日常”を受け入れていく水無月だったが……。

第25回電撃小説大賞・銀賞受賞。

オートマタの少年と二人の姫が織りなす、正義と反抗のバトル・ファンタジー起動!!

つづきはネタバレ注意。



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つづきをよむ?

本『薔薇忌』 皆川博子

『薔薇忌』 皆川博子 実業之日本社



降りしきる薔薇の花びらに埋もれて死ぬことを夢見た劇団員(「薔薇忌」)。

濃密な淫夢に日常を侵される歌舞伎小道具屋の娘(「紅地獄」)。

元スター歌手の再起に賭ける芸能プロデューサー(「化鳥」)。

舞台芸能に生きる男女が織りなす世界を、幻想的な筆致で描いた珠玉の短編集。

著者の独創性を世に知らしめた柴田錬三郎賞受賞作。

テンポよく官能的な会話や人間の愛憎や妄執を描く文章力がすばらしい。

現実と幻想が入り混じる耽美的で怪しげな作品世界がよく伝わってくる。

どのお話もとてもおもしろかった。

正直に言うと、ここ最近は読書があまり楽しくありませんでした。

しかし、この作品は本当におもしろかったです。

久しぶりに心から「おもしろい」と言える作品に出会えました。

ミステリも書かれる方だからか、幻想小説ながら結末であっと驚かせる真相が待っていてどの話も楽しませてくれる。

死んだ人間よりも生きている人間の方が恐ろしいという著者の信条が最大限に活かされている。

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本『俺、ツインテールになります。』 水沢夢

『俺、ツインテールになります。』 水沢夢 ガガガ文庫



地球を守るため、俺はツインテールになる!

観束総二は異常なほどツインテールを愛する普通の高校生。

ある日、彼の前に異世界から来たという謎の美少女・トゥアールが現れる。

それと時を同じくして、総二の住む町に怪物たちが出現!

「ふははははは! この世界のすべてのツインテールを我らの手にするのだ!」

彼らは人々の精神エネルギー『属性力』を糧に生きる異世界人だった。

トゥアールから強力なツインテール属性で起動する空想装甲『テイルギア』を託された総二は、幼女のツインテール戦士・テイルレッドに変身!

この日から、テイルレッドと変態たちとの常軌を逸した戦いが始まった!

第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。

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本『冴えない彼女の育てかた』 丸戸史明 

『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた』 丸戸史明 富士見ファンタジア文庫



これは俺、安芸倫也が、ひとりの目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ、彼女をモデルにしたギャルゲームを製作するまでを描く感動の物がた…

「は?なんの取り柄もないくせにいきなりゲーム作ろうとか世間なめてんの?」

「俺にはこのたぎる情熱がある!…あ、握り潰すな!せっかく一晩かけて書き上げた企画書なのに」

「表紙しかない企画書書くのにどうして一晩かかるのよ」

「11時間寝れば必然的に残った時間はわずかに決まってんだろ」

「もうどこから突っ込めばいいのよ…このっ、このぉっ!」

…ってことで、メインヒロイン育成コメディはじまります。



主人公が目立たない少女をヒロインにふさわしいキャラとしてプロデュースしつつ彼女をモデルにしたギャルゲーを制作する物語。

著者の本職がゲームシナリオライターのせいか、地の文がほとんどなくてセリフ主体で物語が進行する。

そのせいか、どこで、誰が、何をしているのかわかづらい。

また、オタクあるあるや業界ネタもたくさん出てくるけれど、そういうの出しすぎて物語に支障が出てるような……。

アニメ化映画化と大ヒットしているらしいけれど、私には合わない作品だった……。

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本『小さな魔女と空飛ぶ狐』 南井大介

『小さな魔女と空飛ぶ狐』 南井大介 電撃文庫



レヴェトリア空軍のエースパイロット・クラウゼ。

ある日突然、“内戦解決の切り札”とされる重要人物の補佐を命じられる。

待っていたのは、わずか16歳の少女アンナリーサ。

彼女は名門ラムシュタイン家のお嬢様で、国の最高学府を11歳で卒業した天才なのだという。

「戦争なんてすぐに終わらせてあげるわ」

ワガママ放題の“小さな魔女”が巻き起こす。

様々なトラブルを前にクラウゼは、無事に彼女の騎士を務め上げることができるのか?

そしてアンナリーサは、本当に戦争を終結させられるのか――?

“ワガママ魔女”と“ヤサグレ狐”が織り成す、現代の御伽噺。

つづきはネタバレ注意


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つづきをよむ?

本『ピクシー・ワークス』 南井大介

『ピクシー・ワークス』 南井大介



学園の才女かつ問題児が集う笹島明桜高校・天文部。

ボーイッシュな体育会系娘・神楽木芹香。

和風美人な天才メカニック・葛城奈緒子。

科学を偏愛する歩く校則違反者・片桐千鶴。

夏休み直前、生徒会に部費の使い込みがバレた彼女達は、ある依頼を請け負う。

それは、かつての戦争で葬られた戦闘機の修理――!?

そんなこんなで、お目付役の生徒会副会長・遠藤由衣も仲間に加え、女子高生4人による夏休みの“秘密の合宿”が始まった。

やがて彼女達は戦闘機に隠された秘密を発見し……。

少女4人のひと夏の“出会い”を描いた乙女のハイテク(?)青春白書、登場。



理系の才女で問題児3人が戦闘機の修復を依頼され、依頼主のささやかな復讐に手を貸して国にケンカを売る話。

電撃大賞の拾い上げ。

うーん、ちょっと詰め込みすぎているかな。

ミリタリ好きにはウケが良さそう

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本『花のお江戸で粗茶一服』 松村栄子

『花のお江戸で粗茶一服』 松村栄子 ポプラ社



異色の青春お仕事小説の傑作!

弓、剣、茶の「三道」を伝える〈坂東巴流〉の嫡男・友衛遊馬、二十歳。

家出先の京都から帰還するも、家元でさえ副業しなければ家族を養えない貧乏流派ゆえ、働き口を探してこいと言われてしまう。

建造が始まったスカイツリーの警備員に収まるが、周囲からは「あそこの跡継ぎはダメだ」と後ろ指を指され、ガールフレンドとの仲も“行き止まり”。

冴えない日々の中、曲者ぞろいの茶人武人にやりこめられながら、遊馬は自分の進むべき道をぐるぐると探しつづける。

明日が見えないあなたに贈る笑えて泣けて元気になれる物語。



弓・剣・茶道の弱小流派の家に生まれた型破りな主人公が迷いながらも進んでいく物語。

過去に登場したキャラが退場してしまったり新キャラが登場したり茶の湯や武道に関すること、時事ネタなど盛りだくさんのエピソード。

シリーズ最終巻とはいえかなり濃い。

完結おめでとうございますという気持ちと終わってしまって悲しいという気持ちの半々。


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本『風にもまけず粗茶一服』 松村栄子

『風にもまけず粗茶一服』 松村栄子 ポプラ文庫ピュアフル



弓の道、剣の道と交わる茶の道って、何――?

弓道、剣道、茶道を伝える坂東巴流の家元Jr.友衛遊馬、19歳。

弱小流派を継ぐのを厭って家出中の身ながら、ようやく茶の湯に目覚めた――。

かと思いきや、なぜか比叡山の〈天鏡院〉で修行中!?

一方、弟行馬を巻き込んだ宗家巴流の跡継騒動。

お目付け役カンナの結婚話にも新たな展開が……。

めっぽう面白くてじんわり泣ける大傑作青春娯楽小説。

曲者ぞろいの茶人たちに翻弄されつつ成長する弱小家元Jr.の奮闘を痛快に描いた。

大傑作青春エンタテイメント、第2弾!



本『雨にも負けず粗茶一服』の続編。

前作が「茶道」を重点に描いていたけれど、本作は主人公や周囲の人の「人間模様」を描いている。

しかし、礼儀知らずで自由奔放な主人公は健在。

恋も茶道も人助けも縁だね。

まだ続きそうな終わりだったけど、続編は出るのかな。


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