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2024/11/21 [PR]
2011/10/01 昔話『SuicideJetCity』10
前回のあらすじ 死にたがりのできあがり。 死にぞこないができるまで――あとわずか。
2011/09/29 昔話『SuicideJetCity』9
前回のあらすじ 彼女が死んじゃった 嘘じゃないよ。
2011/09/23 昔話『SuicideJetCity』8
前回のあらすじ 死亡フラグが立ちました!
2011/09/11 昔話『SuicideJetCity』7
前回のあらすじ ありす:泣けない子 私:笑えない子 まあ嘘だけどね。
2011/09/06 昔話『SuicideJetCity』6
前回のあらすじ 「まあ嘘だけどね」 ありすは言いました。 「イカレてるよね」 私は言いました。
2011/09/04 昔話『SuicideJetCity』 5
前回のあらすじ 嘘つきありすとイカレた××××。
2011/08/31 昔話『SuicideJetCity』 4
前回のあらすじ 図書館であった不思議な女の子――ありす。
2011/08/30 昔話『SuicideJetCity』 3
前回のあらすじ 場所は図書館。 隣には見知らぬ女の子が座っていました。
2011/08/23 昔話『SuicideJetCity』 2
前回のあらすじ あの日、私は彼女と出会いました。
2011/08/17 昔話『SuicideJetCity』
私が生まれ育った街は二つに分類されます。 オモテの街とウラの街です。 オモテの街には、普通の人達がごく普通に暮らしています。 ウラの街では、イカレた人達が毎日イカレた生活を送っていま
2011/02/01 昔話『SuicideJetCity』8
前回のあらすじ 「お願い。好きな人の後を追わせて」 「メンドクセェ。悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇ」 ドラマの影響の受けすぎは、よくないですよ。

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昔話『SuicideJetCity』10

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死にたがりのできあがり。

死にぞこないができるまで――あとわずか。

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彼女が死んじゃった

嘘じゃないよ。

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ありす:泣けない子

私:笑えない子

まあ嘘だけどね。

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昔話『SuicideJetCity』6

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「まあ嘘だけどね」

ありすは言いました。

「イカレてるよね」

私は言いました。



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昔話『SuicideJetCity』 5

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嘘つきありすとイカレた××××。

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昔話『SuicideJetCity』 4

前回のあらすじ

図書館であった不思議な女の子――ありす。

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昔話『SuicideJetCity』 3

前回のあらすじ

場所は図書館。

隣には見知らぬ女の子が座っていました。

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昔話『SuicideJetCity』 2

前回のあらすじ

あの日、私は彼女と出会いました。

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昔話『SuicideJetCity』

私が生まれ育った街は二つに分類されます。

オモテの街とウラの街です。

オモテの街には、普通の人達がごく普通に暮らしています。

ウラの街では、イカレた人達が毎日イカレた生活を送っています。

あの頃は街全体が狂っていました。

街全体が狂っているからイカレた人が集まるのでしょうか。

それともイカレた人達が集まったから狂った街になったのでしょうか。

まあ、どちらでもいいです。

ウラの街にはある有名人がいます。

その姿と名前は、オモテの街にも広がっているほどです。

ウラの人間は基本的に裏通りでしか活動しませんが、そいつだけは違いました。

ウラの人間のくせにオモテの街にもたびたび現れるのです。

私もその姿を何度も見たことがあります。

商店街の道路の真ん中、寂れたパン屋の前、薄汚れたラーメン屋の前など様々なところに現れます。

神出鬼没なそいつにはあだ名がありました。

本当の名前など誰も知りません。

まあ、名前なんてどうでもいいのですけどね。

ウラの街でもオモテの街でも有名なそいつ――“ダンスマン”

名前の通り、そいつは踊ります。

毎日のようにそいつは踊って踊って踊り狂っていました。

時と場所を考えずに踊るダンスマンはみんなが迷惑していました。

車の通行を邪魔したり、時には人に殴りかかったりと最低な奴でした。

そんなある日、そいつは突然死にました。

死因は自殺です。

クスリのやりすぎ、酒の飲み過ぎで頭の中がパラッパパッパーになっていたのでしょう。

オモテの街にある十階建てのマンションから飛び降りたそうです。

地面に叩きつけられるだけでも死ねるのに、そいつは地面に落ちる瞬間に車にはねられて死んだそうです。

ダンスマンが死んだことを私は親友が持ってきた新聞で知りました。

友1「自殺する人間の考えなんてわかんねぇよな」

私「死にたい奴は勝手に死ねばいいんだよ」

友2「お前はいつも厳しいなぁ」

ちょうどその頃のことです。

私が彼女と出会ったのは――。

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前回のあらすじ

「お願い。好きな人の後を追わせて」

「メンドクセェ。悲劇のヒロイン気取ってんじゃねぇ」

ドラマの影響の受けすぎは、よくないですよ。

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